A.横隔膜は、右下にある肝臓のせいで、右が広く厚くなっています。心臓は真ん中ですが、動きの中心はそこではありません。左右の肺のあたりを動かす方が、呼吸にも有利です。胸の中心、胸骨をあげようとはしないようにしましょう。
胸郭には肋軟骨がついています。肋骨は、かなり離れてついているのです。肋軟骨は軟らかく弾性をもつので、それを筋肉が固めてはよくありません。特に、吸うときですが。その時、外肋間筋が肋骨を持ち上げます。これは肋骨につき、肋軟骨にはついていません。そこは、呼気時に肋骨を上げる内肋骨筋だけがつくのです。
ですから、胸の真ん中の胸骨でなく、外側の肋骨に意識を向けることです。それは、みぞおちを固めないことにもつながります。(♯)