発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Q. 本番で一番気をつけることは何でしょうか。

A.日頃、歌のテクニックなどを練習して、いい声を出そうと努力を尽くしていると、本番でも技術的なことが頭をよぎるかもしれません。でも一番気をつけることは、歌う曲の詩や役柄の心情をいかに表すかということです。まず、何と言っても「言葉をどう語る…

Q. 英語の歌を歌うときに気をつけることと、練習の仕方を知りたいです。

A.英語の歌を歌う際には、音源を聞いて真似するという方法をとられている人が多いと思います。これはとてもいい方法です。常に日本語を話し、耳にしている者にとっては、ネイティブの歌う英語の歌を何回も聞いて、その音声の特徴や歌いまわしなどを耳から…

Q. スクール音楽についての質問です。学校で、曲名を知らずと聞いていた曲は、何の曲だったのかわかりますか。

A.この中にあるかもしれません。 登校「春」「アニーローリー」 昼休み「白鳥」 運動会「天国と地獄」「クシコスポスト」「道化師のギャロップ」 下校「遠き山に日は落ちて」「家路」 卒業式「威風堂々」 そうじ「美しく青きドナウ」「渚のアデリーヌ」([…

Q. 楽器もしなるとよくなるのですか。

A.ヴァイオリンは、200~300年経つと、エゾ松の強度が最も増し、よい音を出すといわれています。([E:#x266F])

Q.三拍子は、日本のことばですか。

A.三拍子は、能の大鼓、小鼓、笛。楽器を拍子というのです。のりも能のことばです。 突拍子は、今様(平安~鎌倉の歌)で、音を急に上下する発声技法です。([E:#x266F])

Q. オノマトペの面白い例を教えてください。

A.さかなクンの「ギョギョギョ」は、昭和20年代、松井翠声と内海突破のお笑いコンビがNHKラジオ「陽気な喫茶店」で話のオチに「ギョギョッ」でヒット、びっくりするという意味でした。これは、古代中国の楽器の敔(ぎょ)の大きな音からきているのです。 チ…

Q. 声に焦点を持つということはどういうことなのでしょうか。

A.声を出すときに、何も方向性を持たずに出すと、頭上に声が広がる感じであったり、喉の周りで音が鳴っているだけというような感覚になるかもしれません。しかし声に焦点を持たせると、方向性がつくので、より広い会場でも通る声をだすことが可能になりま…

Q. コンコーネ50の6番の歌い方について教えてください。

A.冒頭にAndante sostenutoと指示があるように、ゆっくり目に歌う練習曲です。1小節が狭く窮屈に書かれていますが、見た目に惑わされて、速くならないように、気をつけましょう。最初の4小節で、1オクターブ上行するので、チェンジをどうするかが、声種によ…

Q. 本番に向けての練習計画をどうしたらいいかわかりません。

A.理想的なのは、常日ごろの練習をこなし、発表する曲を数か月かけて練習(ものによっては年単位で)したら、いつ本番を迎えてもいいようにしておくことです。本番があるので焦って1~2か月くらいで間に合わせようとすると、あまりいい結果が得られません…

Q. 声が小さいといわれます。どのぐらい出せば適性なのかがわかりません。

A.レッスンでいつも声が小さい人に、「もっと出してください」などと言うケースがあります。 その人にとっての「適正な音量」は、生活や仕事の環境で大いに異なるでしょう。声が小さいということは、いつも聞き返されたりするということでしょうか?もしそ…

Q. 欧米でもオルゴールといいますか。

A.オルゴールはオルガンからの和製英語です。向こうではmusic boxです。([E:#x266F])

Q. スウーナーとは、どういう意味ですか。

A.スウーナー(失神させる人)と呼ばれた歌手がフランク・シナトラ。“The Voice”とも呼ばれていました。1940年代の初めにトミー・ドーシー楽団の歌手でした。 エルビス・プレスリーは、シャウトしました。([E:#x266F])

Q. のど自慢の判定の鐘のメロディは、何ですか。

A.レベル順に「ド」「ドレ」「ドシラソ ドシラソ ドミレ」の3パターンです。日本では、鐘はチューブラーベルです。([E:#x266F])

Q. ゴジラのメロディを知りたいです。

A.「ドシラ ドシラ ドシラ ソラシドシラ」 これが、伊福部昭の作曲したゴジラの出てくるときのメロディです。([E:#x266F])

Q. 体を楽器としてとらえるとはどういうことですか。

A.よくオペラ歌手は、自分の喉や体を楽器としてとらえる発言をします。自分の一人称として「この楽器は」などという表現を会話の中でよく耳にします。どこの筋肉をどう使うとか、どう使えばどんな音が出せるかなどの客観視ができているということなのでし…

Q. レッスンを受け始めて、本番のときに気持ちが変わったとは思うが、声はまだ変化がありりません。

A.トータルではとてもよい変化で、今までの状態から前進していると思います。本番での気持ち(思い、メンタル、表現など)が先に変化するのは、自然の流れだと個人的には捉えています。歌に限らず、他のどんなことに取り組むにも、まずその人自身の意志が…

Q. いつも朝は本当に声が出にくくて、職場で聞き返されてしまいます。なにか改善する方法はありますか。

A.朝起きたてのときは、誰でも寝起きの声になっているものですが、職場についてもまだ声が出にくいのでしたら、なにか工夫が必要ですね。声は息の流れに乗って出ていきますが、その息が弱いので「声が出にくい」と感じているのだと思います。あなたにとっ…

Q. CTとMRIはどう違うのですか。

A.CTは、Computed Tomographyでコンピュータ断層撮影です。MRIは、Magnetic Resonance Imagingで核磁気共鳴画像法、電磁波を照射し、体内の水素原子が運動して電磁波を出すので、その磁場で水素の分布を撮影します。([E:#x266F])

Q. 水を飲むにも、体にナトリウムが大切と聞きます。

A.血液中はNa(ナトリウム)の濃度が0.9パーセント、生理食塩水の塩分濃度と同じです。ですから水分だけを急にたくさんとりすぎ、塩分、糖分をとらないと大変なことになります。([E:#x266F])

Q. 咀嚼は、どんな生物もするのですか。

A. 咀嚼、もぐもぐするのは哺乳類だけです。皆、3つの唾液腺があります。咀嚼には、口内に広いスペースと口蓋、頬、唇が必要です。([E:#x266F])

Q. 人の喉の交差ということが、よくわかりません。

A. 人間の咽頭では、空気と食べ物の通り道が交差しています。 しかし、動物では、立体交差で分けられています。喉頭の軟骨が咽頭のなかで高く突き出ていて、鼻の奥の後ろの方に嵌まり込んでいるのです。気道と食道がきちんと分かれているのです。 人は吐気…

Q. 声を鍛えるためにカラオケで練習していますが、毎回声が枯れてしまいます。

A.声を鍛えたいという思い、さらにそれを行動に移しているのは素晴らしいことです。しかし、その気持ちを、目下のところカラオケではない方法に向けた方がよいと思われます。カラオケ後に毎回声が枯れるのであれば、間違いなく声帯に負担をかけてしまって…

Q. 人ごみの中で話していると、相手の声は聞こえるのに、自分の声は聞き返されることが多いです。

A.例えば駅構内や賑やかな店内、テーマパークなど人込みができるところには、ざわざわした人の声とは別にその他の騒音(電車の音、店内のBGMなど)も加わります。そういった場所に身を置くと、人はそれらの騒音を耳で聞いて本能的に声のトーンがあがり、ヴ…

Q. 舞台の稽古や、レッスンで朗読するときなど、しっかり声を出す場面ではいつも意識的に声を低くしていました。

A.舞台の稽古では、演じる役によっては低く出す声を求められることもあるでしょう。それが表現に繋がるのであれば問題ないと思います。レッスンでは、あなたの本来の声をもとにトレーニングをしていきたいので、意識的に声を低くする必要はありません。そ…

Q. 神経の痛みについて知りたいです。

A. 体性痛は、皮膚、筋肉、骨、関節など、そこが原因で痛みます。 内臓痛は、関連痛として、離れたところが痛んだりします。神経回路の混乱です。かき氷での頭痛など。([E:#x266F])

Q. 鼻水はなぜでるのですか。

A. 熱いものを食べると、その湯気が鼻で冷やされるのと、鼻の奥の血管が拡がり粘膜が出るのとで鼻水となります。([E:#x266F])

Q. 腰を支えたいのですが、ツールはありますか。

A. 腰ベルトで腹圧を高め、いきんで力が入るので重いものが持てます。重量挙げでも使います。腹筋が働き、腹圧で胸部が押し上がると立ち上がりやすくなります。腹圧は、腰の保護にも大切です。昔の日本人は、肚に帯を巻きました。([E:#x266F])

Q. 身体の科学が研究されてきていると感じますか。

A. 身体が元となるのが人ですから、(生)科学でなく、化学が不可欠となるのです。 代謝は、metabolism、メタボとは代謝症候群です。([E:#x266F])

Q. 講演で声がよく通るためにマイクはどうするとよいですか。

A.音響に詳しい方に聞いたとしても、絶対にこうするとよいという持ち方はないと思いますし、それであなた自身が話しにくくなっては意味がないので、参考程度にした方がよいかと思います。 声の通りがよい人は、マイクの有無は関係ないのです。マイク無しで…

Q. 練習のときは声がよく出るのに、本番になると高音が出にくくなるのは緊張だけのせいですか。他に何か原因があるのでしょうか。

A.緊張というのは悪いことではなく、適度な緊張が集中力を高め、その人の普段積み重ねたものを引き出す助けにもなるので、個人的には「よい緊張」としてポジティブに捉えています。きっとご自身でも「緊張」以外の何かが声を出にくくさせているのでは、と…