A.さらに、それぞれの育ちがあり、その上でもっともそれを活かせる使い方があるのです。次の4つを一緒くたにして考えるなというです。
1.自分ののどそのものの形態
2.自分ののどの育ち (のどのもつ条件、過去歴、鍛えられ度)
3.自分ののどの今の状態 (今の使われ度)
4.自分ののどの使い方
今のヴォイトレの大半は、このうち3と4が中心です。
ギターで例えると、1はギターの素材やつくりそのもの、2はつくられ方やなじみ方、3は弦の張り方や手入れ、4は演奏の仕方やその腕前となります。トレーニングは、将来に対して条件を変えていくことですから、4の前に3があり、これは最近の練習にあたります。高い声を出すと、高い声が出やすくなるとか、使い方に対応して、および3ヶ月から半年単位で、のどの筋肉のつき方も変わりますから、2にも関わっていきます。このあたりがレッスンや本のトレーニングでの位置づけで、ヴォイトレ1~2年の効果にあたります。ただし、日常の声まで、その条件を変えるなら、2(一部は1)に踏み込んで、3~5年が最低限ではないでしょうか。そのつど、4は調整しなくてはなりません。
1,のど
2.のどの育ち、条件
3.のどの今の状態をよくする
4.のどの使い方
このときに、声を補うのに一時、胸声を強化しようというのが、役者声、外国人声としてのレベル条件に日常声をするブレスヴォイストレーニングなのです。(♭)