A.もちろん内容についての解釈を共有していたほうがよいと思います。役者全員が集まって、内容について話し合ったり、演出家から説明されたり、また個人的にそれぞれが学びを深めておけば、その部分が作品の深まりにもなります。
稽古の過程でわからないところが出てきたりしたら、話し合ったり、アドバイスを求めていくことで個人の解釈も深まりますし、教えた方も深まります。教える、教えられるというよい関係を築いていくことも大事です。その作品に関わるすべての役者が向上心をもって作品に取り組んでいれば、必ず作品を共有することになり、よい作品になるはずです。
また普段からのコミュニケーションも大切です。仕事だと割り切って、舞台だけで付き合っていくことはとても難しいことです。最低限、よりよい人間関係を築いておくことも、ひとつの作品に関わるものとして必要なことです。