発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3459.よい発声のときの喉は具体的にどのような状態ですか。

A.声帯靭帯がたるんでいると、きれいな(安定した)振動は起こりません。安定した振動を得るには、声帯靭帯にある程度以上の張りを持たせる必要があります。声帯靭帯自体を動かすことはできませんが、ゴムを両端から引っ張るような運動で伸展させることができます。引っ張る運動を担うのは、声帯を支えている「喉頭」という軟骨の枠、更に厳密に言えば、その軟骨の枠枠を支えているいつくかの筋肉です。それらの筋の働きに応じて喉頭が上下したり前後に傾いたりし、声帯に変化を与える仕組みになっています。この機構をうまく使えるかどうかが発声の一つの鍵です。最後に、喉のみに意識を傾けてこのことを達成するのではなく、呼吸の大きな動きを手がかりに、結果喉の状態をこのように機能させることが重要です。