A.非常に難しい問いですが・・・。私は、歌うという行為の根本は自己表現の一つと捉えています。そして、コミュニケーションの一つとも考えています。声を発すること。これが最も原点ですが、これは生きる為の行為。いわば生理的かつ野生的な人間本来が持っている本能的な行動です。しかし、歌うという行為はこれに感情的な表現を足して行う行動です。そのうえ、他人に対しても自己に対しても発せられる行為です。
いろんな見解がありますが、人が他人に対して好意を持ち、その気持ちをより心地良く伝えるために音をつけ、リズムをつけ、それに伴い感情の抑揚をつけて歌う行為が生まれたであろうと思っています。
ですので、古くからの歌にもみられるように神にささげる歌、聖歌、もしくは愛する人に捧げる歌が数多く生まれています。言葉だけでは伝えきれない多くの感情、思いを歌の中に込めて表現する。これだけの多くの生物が存在する中で、人間だけが行える大切なコミュニケーションのツール。素晴らしい!
(♯Δ)