発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q5052~5054.誰でも低音の響くよい声になれるのですか。

Q.誰でも低音の響くよい声になれるのですか。

A.やっていないのなら、トレーニングしてみましょう。歌っているうちに高い声が出せるようになるくらいには、話しているうちに、それなりの、その人なりの低い声は出るようになるものです。でも誰もが、同じような低い声にならないのは、あたりまえのことです。それが無理なくできる人と、かなり無理しないとできない人もいます。ただ、それは、顔と同じで優劣でなく素質や性格のようなものです。

 

Q.響けば響くほど声はよいのですか。

A.大きな声、高い声、響く声、伸びのある声、さわやかな声、そういう形容詞がつくと、そのイメージがよいと思う人には、よい声となります。響く声は響かない声よりはよいとしても、なんでも響けばいいわけではありません。響かすこと、共鳴を中心に教えている人には耳の痛いことかもしれません。声楽家でも、響く声がよいのでなく、発声がよければ、ほどよく響いているという結果でみるはずです。

Q.ヴォイトレは声を響かせるのも目的ですか。

A.共鳴のポイントをつかむのは、声へのアプローチの手段の一つです。しかし、私は、やたらと響かせないよう注意することも多いです。喉元あたりに響くのはもちろん、かん高くキンキンするのも、広く浅く響くのも耳障りです。そこで、響かせるよりは芯(ポジション)や線ということばをよく使います。つまり、完全にコントロールできる共鳴でなければ、響くといっても、がなるのに似て使えないからです。喉も疲れやすくなります。