発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.腹式呼吸は、お腹に力が入りますか。

A.結果としては、入らない方がよいのですが、アプローチとしてはいろいろあります。プロセスにおいては、どんなことでもあってよいと思います。世の中には自分と異なるやり方、アプローチ、メニュを頭から否定する人、やってみて自分に合わないからと否定する人がたくさんいます。が、何であれ、そこから何を学ぶかなのです。

 やってみて合わないというのを学ぶのもよし、しかし、本当にそうだったのかは、そう簡単に言えないでことしょう。自分のやり方以外にも役立つことはたくさんあります。そのことを認められないのは愚かなことです。腹式呼吸は、どこでも必ず取り上げられているのにも関わらず、本当に使えている人などはとても少ないのです。学んだつもりでも使えていない人がほとんどです。トレーナーでも3割といないでしょう。

 どのレベルをもって判断するかということですが、本当は、一声でわかるほど明らかなものです。そうでない人も腹式を教えているのですが、それも否定はしません。体を使う、心を使う、そして体を抜き、心を抜く、静かな呼吸が腹式ですが、息と声が異なります。

 表現に大きく使うのには、こうしたリラックス、力を抜くことが不可欠です。高度に集中しているのと正反対のようになることもあります。でも、最低限、声を支えられていたらよしとすることもあります。表現のために呼吸が崩れることもありましょう。

 最初に結果を得られるものでない、得られたらよいのです。

 腹式呼吸のマスターというようなメニュもあります。それも小さな結果ですが、ちょっとした応用、心身の整わないときは、呼吸も意識もあがってしまうでしょう。10分かけてゆっくりと呼吸に専念しましょう。