発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.役者声の捨て方とは。

A.感情移入、表情、しぐさに頼らないことです。 役者声というのは、仲代達也さんから江守徹さん、中尾彬さんあたりの、太く芯のあるような声です。これは体の中心で声の芯を捉え、顔面に響きをもってきているのです。発声の理想としては、男女とも欧米の、…

Q.性格や考え方は、変わりますか。

A.考え方はその考え方をやめたら変わります。変わらないのは、そこまでの習慣で戻ってしまうからです。ですから、ただ新しい考え方を入れるのではなく、その習慣を変えることです。これまでと同じ日常のなかで、一人で変えるのは、なかなか難しいものです…

Q.イメージは、いつも役立ちますか。

A.イメージをプラスに使うとよいですが、マイナス面に使うと最悪です。人は、体が痛いのも、イメージで心の痛みが伴うので、苦痛も苦悩になってしまいます。動物は、痛ければじっとして治るのを待ちます。人間は、あれこれ悪いように考えて、痛みの治りを…

Q.どういう人が病いになりやすいですか。

A.まじめでがんばりや、根を詰め、妥協せず、休まず、義理人情に厚く、犠牲を嫌わず、立派な人です。でも、そういう人は、反面、愚痴っぽく運命論者、悪い方に物事や人をみます。原理、原則、ルール、こうあるべきということに縛られ、何事にも周りの人に…

Q.自己責任について、どう考えますか。

A.自分に向き合って、問題を自分のものとして考えることは、自分の人生を生きるのにもっとも大切なことです。いくつになっても、うまくいかないことを家庭や学校や社会など、他のもののせいにしている人もいます。その結果として、人生はうまくいっていま…

Q.通っている声優のスクールのレベルが低い。

A.そこを充分に活かす努力をしましたか。そこで何か一つでも、誰か一人でも知り合えたとしたら、それで充分です。それを活かそうとしたら、さまざまな可能性が開かれます。レベルが低いと言うのは、それを選んだ自分のレベルが低いと言っているだけのこと…

Q.誰のために、何のために嘘が使われると思いますか。

A.日常では、誇張する、自分を守る、他人を陥れる、他人を守るものが多いですが、ときに自らを陥れる結果になる人もいます。(♯)

Q.本当か嘘かわからないのに、皆を納得させる人はすごいと思います。

A.本当かどうかは、何事であれ、案外とわからないものです。本人が心から信じていると説得力をもちます。(♯)

Q.相手が本当に覚えていないかを確かめたいのですが。

A.覚えていないなら、何とか思い出そうと努力している様子が伺えます。自分に有利なことも出てこないことがあります。覚えていて言わないなら、はぐらかしたり、逆に質問してきたりして、避けようとすることも多いようです。(♯)

Q.嘘くさく思うのは、どういうときですか。☆

A.声の高さ、強さが変わる、ことば尻が曖昧になるなど、ふしぜんになります。怒って当然のような質問に声を荒げないなどもふしぜんなことです。逆に、変に力の入った言い回し、「絶対に」など強い副詞を使うこと、つくり笑い、へつらい、へりくだりすぎる…

Q.体調がいつもすぐれません。

A.すぐれないところでなく、よくなったところをみましょう。それがみつからなければ悪くなっていないところをみましょう。人間の気持ちは、よいところをみるとよくなり、悪いところをみると悪くなります。人に対しても体も同じです。少しでもよくなったと…

Q.若いことに否定的ですか。

A.いえ、仕事をしていて、幼いこと、かわいいことに否定的なことは述べますが、若くないことに否定的、年をとることには、肯定的に、と思います。(♯)

Q.トレーニングで、指やペンを口内に入れるとゲッとなるのですが。☆

A.口内にものを入れるのはよいことと思いませんので、私たちはこの方法は扱っていません。舌根をあがらなくする目的だと思います。できるだけ腹式の呼吸にするのと、鎖骨の間の天突というツボを押してみてください。(♯)

Q.声の勉強の範囲はありますか。

A.すべての経験が含まれます。人間に関すること、表現のこと、自分のこと、相手のこと、あらゆる学問、及び、仕事から日常生活ときりがありません。役者と同じく、何をやっても勉強になるのです。(♯)

Q.声で嘘は見破れますか。

A.はい、そういう経験を積んでいくと、案外と、ことばや態度では気を付けていても、声に無防備な人が多いものです。(♯)

Q.演じるのは嘘になりますか。

A.はい、嘘ですから、本当のことよりもリアリティをもたせなくては、通じません。(♯)

Q.フレーズの基礎は、どうすれば学べますか。

A.バイオリンやチェロのソリストに学ぶとよいでしょう。音律や音感に学ぶなら、純正律、さらに金管楽器の自然倍音列などに触れていくとよいでしょう。(♯)

Q.大きな声で歌えとは、どのくらいで歌うのですか。

A.人に聞こえるように、大きくです。ただマイクがあれば別です。心地よく聞こえることは、大きさでなく音色の動き、強弱などのコントロールです。ときには、バンドの音量を抑えるべきです。(♯)

Q.メリハリは長短でしょうか、強弱でしょうか。☆

A.長さか強さで処理するのは、けっこう難しい問題です。歌の場合、詞があるからです。欧米の歌ならことばをしっかり読むと歌は自ずと決まるのです。日本の場合、ことばのリズムでなく、欧米のリズムに日本語をのせているので、ことばとメロディ、リズムを…

Q.アナウンサーになるのに、ものまねができると有利ですか。

A.ものまねでは、耳で声を捉える力と発声調整能力をみることができます。その練習をしたら、あるところまではよくなるのです。役者、声優には問われるべき能力ですが、自分の声をどこまで使えるかの方が大切なアナウンサーには、余興の一つと思います。何…

Q.くせになることばを取りたいのですが。☆

A.自分で気をつけることです。録音を聞いてリライトして文章にしてみてください。「あの…」「ええ…」「まあ、」「まさに」「ちなみに」「ある意味で」「逆に」「妙に」「けっこう」「まさか」「まあまあ」「いや(いやいや)」「超」「やばい」「ウソー」…

Q.ため息はよくないと聞きます。

A.弱気が、内気から陰気になってしまわないようにしましょう。ため息でも、吐くことで青息吐息の状態を抜けようとするのです。ただ、周りの人はそれを受けてしまうので、小さく何回もため息をつかず、大きなため息を両手を挙げて背伸びするくらいにしまし…

Q.日常の声と仕事で使う声が違うのですが。

A.応用してうまくいっているならそれでよいと思います。しかし、無理、無駄、雑があっては再現性がとれなくなります。ウオーミングアップやクールダウンで、よい状態にして日常に戻すのです。 理想は、全て一致することですが、仕事というのは、問われるも…

Q.リラックスすると音が下がったり、リズムに遅れます。

A.求められるリラックスは、虚脱状態や、気が緩んでいるのではありません。心身のもっともよい集中状態です。一流のアスリートに学ぶとよいでしょう。(♯)

Q.王選手の一本足打法は、なぜまねされないのですか。

A.私が聞いた話では、あれはタイミングを取るためのものだそうです。子供が2、3人ぶら下がってもびくともしないらしいです。広岡監督は、当時の王をみて、これだけ努力するのに大選手になれなければ、神も仏もないと思ったそうです。(♯)

Q.本のメリットとは、何ですか。

A.多くは、初心者が本番を凌ぐのに、何とか形がつくメソッドとしてあります。それゆえ、想定外のことに対処できません。個別の事情にも大して入り込めません。奥行や深みがなく、芸を深めたり仕事を続けるには不充分です。しかし、稀に現場以上にリアルな…

Q.自由に歌っていればよくなるでしょうか。

A.バスケットの守りの壁は、バスケットの手法を知り尽くしたオフェンスには、簡単に破られるのに、ルールを無視した暴徒では、ゾーンの中に入ることさえできないでしょう。 自由に思いのまま、表現するために、歌や音楽やことばや声を使うのです。本末転倒…

Q.「シンプルに、しぜんにする」とは。

A.最大の課題は、課題としてではなく、トレーニングをすることです。つまり、シンプルにしぜんに、あたかも歌が存在しないように、あなたが存在しないように、新しい世界を立ち上げることです。トレーニング=表現=歌とシンプルにすることです。 しかし、…

Q.自由になるために歌い、声を使いたいのですが…。

A.そのために楽器である体と、心を鍛えておくのです。本番は成るようになるしかなりません。誰かの真似をしようとしたり、前にやったようにやろうとしたり、レッスンで注意されたことばかりに気をとられたり、トレーニングのようにお腹を使おうとしたり、…

Q.「ゾーン」に入るとは。☆☆

A.往年の大スラッガー長嶋茂雄さんの言うように、秘訣は「来た球を打つ」だけなのです。打てなければ、練習します。彼の練習法は、三つの音が聞こえたらストップ、聞こえなければ、夜通しバットを振る、というものだったそうです。つまり、フォームの確認…