07.共鳴
A.自分の中にある一番よい音色をもっとも出しやすい発音(母音など)で出してみましょう。 高さ、大きさ、長さ(やや長く)を組み合わせてもっとも出しやすい音をみつけましょう。
A. ジャンルにもよりますし、必ずできるようになった方がよいとは一概には言えないように思います。ビブラートができないから駄目とか、できる人は歌が上手というわけでもないので、今の時点でビブラートができないことをマイナスに捉える必要はありません…
A.声の芯、声の底をしっかりとつかみ、それをつかむとともに、少しずつ大きくしてみてください。のどに負担がくるようならやめます。 次に長くしてみましょう。さらにピッチ(音高)を上下に変えてみてください。 声をキャッチするというのは、とても難し…
A.「ものを言うふも、くゞもり声にひびきて聞こえず」(参考「徒然草」第 才53段)(♯)
A.声は声帯が発した音(喉頭原音)から共鳴して伝導していきます。〈発生―維持―終止〉 体が一瞬とても止まらないのと同じく、ことばもまた、出していないときも、息の動き、体の動きがあり、伝わるものがあるのです。それは、ちょうど円の循環のように絶え…
A.カラオケで競う歌番組が流行っていてビブラートの採点があったり、ビブラートができると歌が上手く聴こえますといった表現もよく耳にするように、世間一般ではそのような捉え方が主流であるのは確かでしょう。私個人はビブラートをかける、かけないを使い…
A.ビブラートは音楽用語で、本来は声楽や器楽の演奏などでその音を上下に震わせる(揺らす)演奏技法ですが、ポップス他さまざまなジャンルでポピュラーな用語となっています。ネット上ではビブラートの練習方法と題して色々と出てきますし、何種類かあると…
A. ハミングが苦手な人が時々いらっしゃいます。実は私もそうでした。ハミングが苦手で、ある程度できるようになるのに1年、さらにもっといい具合でできるようになるのには2年はかかったと思います。 うまく行かない原因はなんでしょうか、喉の周りに力が入…
A.気合いだけでも相手を倒すことができるといいます。「気」の名人は無言でもできるようですが、声で相手に強く働きかけるのも一つです。このように、声を使うときは対象を明確にイメージすることを目指しましょう。そのときには、どこかに集中していなく…
A.「声を集める」という表現で、声楽などは頭のてっぺん、眉間、頬、あるいは視線の先に集中させます。一点に集中することで、心身がリラックスするためにもなります。 音声は音波ですが、見えません。イメージとして浅く、広く拡散するのでなく、相手に向…
A.私は、語るように歌う、歌にあこがれたことがあります。しかし、十代の頃は、小さな声にすると、高くも低くもできず、言語も不明瞭になりました。「年をとって枯れないと無理か」と思いましたが、やがてそれで一流の作品となるのは、声も表現もプロとし…
A.日本人の日常会話は、口蓋も低く、口もあまり開かず話せてしまいますね。外国人が日本人の話す音声を真似すると、やはり平べったい音を真似して発します。ここから、歌の声に作っていくには、やはり、それなりの努力で楽器として有効な状態に仕上げていか…
A.頭のうしろを開けるようにとか、後頭部の空間を意識してと言われたことはありますか。口蓋を上げ、後頭部も上げることで、共鳴腔が頭蓋骨の中に確保できます。ここに音は振動するため、後頭部について指導されるです。 口蓋を高くしろとトレーナーに言わ…
A.声が顔の中、喉の中にこもっている方がいます。日本語を普段話している我々にとってはその顔の中や喉の中の位置に声があることが日常であり心地いいことであり、周りからもそれを求められてしまうことがあるのかもしれませんね。狭い日本、狭い日本家屋で…
A.三味線伴奏の邦楽では、だいたいの高さは定まっていますが、演者はその日の調子でいくらでも高くしたり低くしたり調整できます。しかし、声楽では曲は高さが決まっており、そもそもその高さの音が出なければその曲は歌えません。 また、邦楽の発声では、…
A.鼻の形、目の形なども、民族によってかなり違いがあります。その違いは共鳴体にも変化をもたらしていると思われます。たとえば、あごが出ている民族とそうでない民族では共鳴体が違うので、声や言語も違ってくるのです。共鳴体の違いは、声の違いを生む…
A.実はビブラートは「つける」と考えるより、「自然にかかる」と考えたほうが安全です。ビブラートの音を模してしまうと、上下に揺れている音に聞こえると思いますが、これを自分の喉でやってしまうと、喉で声を調整してしまい、悪い癖になりかねません。…
A.ある一つの音を出して、自然に上下に揺れる状態をビブラートと言います。ピアノでは不可能ですが、弦楽器で弦を上下に揺らして音を揺らしてビブラートをかけるというかけるということが可能になります。 歌手も、ノンビブラートで歌うということの方が珍…
A.共鳴のスペース(口腔、鼻腔、胸郭)を確保したら、その次に必要なことは、声帯をきちんと合わせるということです。 共鳴スペースを広げるように練習すると、初心者のかたは、ボオーっと焦点の定まらない、あくびのような声になってしまうことが多々見受…
A.この倍音をなかなかはっきり理解するのはむずかしいかもしれません。本来音は、「ド」をピアノで鳴らしたら、その音のみならず、オクターブ上の音、その5度上、その4度上という風に、「ド」以外の音も含んでいると言われています。 人間の声で言うと、響…
A.声楽のプロの養成機関に通っていたころ研修所の主任があるソプラノ歌手にこう言っていました。「ビブラートはかけて歌いなさい」 声の揺れとは違います。演歌のこぶしとも違います。 ビブラートです。 たくさんの歌い手たちと出会い、たくさんの人と接し…
A.私が学生だったころは、頻繁に、「吠えるな」と言われました。私も、初歩のころは、一度くらいは言われたこともあるかもしれませんが、憶えてはいません。高校で合唱部だったころから、普通大学の合唱サークルやアマチュアの社会人合唱団に所属していたこ…
A.カラオケでよく使われているエコーは、エフェクターのなかで、もっとも知られているものです。エコーをつけるだけで、歌の印象はずいぶん変わります。地味で単調だったフレーズも華やいだ感じで、心地よくなります。 その他にもいろんな効果をつけるエフ…
A.リヴァーブは、残響音に似た効果をかけます。これにも、ホール、教会、鉄板(プレート)、ルームなど、いろいろなタイプがあります。風呂場の声のように、音に厚みと奥行き感を与えます。これは、音楽では特に重要な要素です。(カラオケでエコーと呼ん…
A.声を喉のところで押しとどめたり、下あごで声を抑えてつけてしまったりする方をたまにお見受けします。声がお顔の下のほうに響いていて、頭蓋骨の方の響きを使えておらず、いわゆるポジションの低い声になってしまっているのです。 ではポジションの上げ…
A.大きく声が出るのは、楽器としての物理的特性からみると、出ないよりもずっとよいこと、恵まれていることです。これもトレーニングの目的として目指す結果の一つになります。どんなによい歌も、せりふも、目をつぶって心にひびいてくるなら、それは胸に…
A.カルマは、サンスクリット語でいう行いのことです。これは、心身に蓄積していきます。 風呂に入る。滝の轟音 電車の振動音などをイメージしてください。 ことばは意味を限定しますが、音は意味を限定しないので、意味をみつけられるといいます。そして共…
A.生きるのは身体を使うことです。声を出すと頭のなかでの雑念が消えやすくなります。ことばでなく声を出すのです。心から声の先に邪念を送りだしてしまえば、憑き物も落ちます。カタルシス、浄化が得られるのです。(♯)
A.例えば、大から小までのシンギングボールがあります。音響や共鳴をわかりやすく実感できます。(iTunesでも聞くことができます)PCソフトの画像で説明することもあります。倍音や共鳴の音色、持続での変化までわかります。(♯)
A.グレゴリオ聖歌は、8世紀、グレゴリウス2世の時代の編纂です。ピタゴラスの音律です。これは、中世の吟遊詩人も使っていました。(♯)