A.歌がうまくなるのに、かなり大切な要素がリズム感とハーモニー感です。(音楽の3要素、メロディ・リズム・ハーモニー。)
日本と海外のヴォーカルを比べた時に、一番違うのはリズム感でしょう。リズム感は才能かもしれませんが、トレーニングでかなり向上させることができます。農耕民族であった我々日本人が狩猟民族であった西洋人の作った音楽を表現するには、トレーニングをするしかないといえます。
以下のリズム練習法はメトロノームを60で鳴らします。(秒針の速さです。)まずはメトロノームにあわせて手を叩いてみましょう。この速さを体で覚えておくのが理想です。(絶対音感に対して絶対リズム感という。時報の「タッタッタッター」の速さ。ちなみにこの440ヘルツの音が(低めの)ラに聴こえるのが絶対音感。)
次に2倍の速さ(8分音符)で手を叩きます。メトロノームが鳴ってないときにも手を叩くわけです。次に3つに割って、つまり3倍の速さ(3連符)で手を叩きます。2倍と3倍がスムーズに切り替えられるかがまずは1回目の関門になります。4回ごとに変えてみます。変わった瞬間にリズムが歪んでしまう人が多いのではないでしょうか。
次に同じことを口で「たったった」ということによってもできるようにします。次のステップとして同時に「口では3つ、手では2つ」逆に「口で2つ、手で3つ」をできるようにします。これも4回ごとで連続して切り替えられるようにします。
リズム感に自信がある人向けの上級編として、「2倍と3倍」でなく「3倍と4倍(16分音符)」で同じことを試してみてください。2つのリズムが同時に処理できるようになると、だいぶ感覚が変わってきます。歌に対するセンスもよくなってくるはずです。([E:#x266D]∴)