発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.腹筋を鍛えているのにギックリ腰になりました。

A.腹直筋だけ鍛えても防止になりません。むしろ、バランスを悪くしてはよくありません。筋肉の強化よりも柔軟性を高めることが大切です。(♯)

Q.ポッコリと出たお腹はよいのですか。

A.お腹まわりの筋力がなくては腹圧が高まらないし、まっすぐな姿勢でないことが相関しての結果ですから、よくありません。(♯)

Q.腸が第二の脳と言われているようですが。

A.リラックスのためのセロトニンが95パーセント、腸でつくられているそうです。よく眠ってよい状態をつくりましょう。(♯)

Q.なぜ、インナーマッスルが脚光を浴びているのですか。☆

A.表層の筋は、触っても見てもわかるのですが、深層筋のインナーマッスルはわからないので、これまでなおざりにされてきたことがあります。鍛える順としてもインナーからアウターの順が好ましいことです。正しい姿勢一つをとっても脊柱を支える脊柱起立筋…

Q.「コルセットをつけたように」と言われました。☆

A.体幹、お腹は腹膜で内臓がつまっているのに、お腹の前に骨はありません。前の腹直筋、脇の腹横筋、腹斜筋でコルセットのように包んでいるのです。これは腰まわりを充分に使う腹式呼吸のためのイメージでしょう。そこが鍛えられていると腹圧も高まり、姿…

Q.骨盤の傾きを直すには。☆

A.骨盤が前傾していたら、太もものストレッチを、かかとをお尻につける方向で後傾していくなど、股関節はじめ体幹まわりの筋肉ストレッチをしましょう。(♯)

Q.ダンサーやアスリートがヴォイトレを行っているのですか。☆☆

A.はい、ダンサーやゴルファーは声は出しませんが、呼吸法でのトレーニングにいらっしゃいます。彼らのメンタルトレーナーやフィジカルトレーナーも声についての研究、指導のためにきています。 アスリートは、自らが指導にまわったときの声の使い方が主な…

Q.フィジカルトレーナーの教える呼吸法との違いは。☆☆

A.フィジカルトレーナーも、ヴォイストレーナーも、やり方は十人十色なので比べられませんが、私の知るフィジカルトレーナーは、インナーマッスルへの働きの補助にしていました。腹膜筋、腹斜筋、横隔膜、骨盤底筋などが鍛えられる点は同じですが、声にす…

Q.ヴォイトレに体幹トレーニングは有効ですか。

A.どんなトレーニングでも使い方しだい、やらないよりはやるとよいと思います。筋肉量が落ちると、姿勢保持や腹式呼吸の習得に時間がかかるようになります。そういう人は是非、何でも活用してください。すべての働きは体幹から出るのが理想です。声もイメ…

Q.脱力が本当に苦手です。☆☆

A.いくつかのイメージを使いましょう。よくあるのは、頭のてっぺんを糸で吊られている操り人形のようにする。次に、顎も喉も頭にぶら下がっていく感じのイメージです。さらに、舌、喉、食道、胃、腸もぶら下がっているイメージにします。(♯)

Q.喉のマッサージは、やってもよいのですか。☆☆☆

A.喉は、急所であることでわかるように、咽頭と喉頭、甲状腺、気道、食道、神経、血管など大切なものが集中しています。喉そのものに触ると皮膚から緊張しかねないし、あまり強く押したり引っ張ったりするのは、危険です。頸動脈を両方同時に圧迫すると落…

Q.呼吸量を増やすことはできますか。☆☆

A.肺活量は測り方次第で少しは大きくできますが、実際のところ、肺の容量は変わりません。ただ、より活用するために周りの条件を変えることはできます。 1、肋間筋をより大きく使う 2、背中や側腹の筋肉を柔軟にする。 特に背筋は大切ですが、この2つ…

Q.トレーニングなのに、正しさにこだわらないようなのは、おかしくないですか。

A.正しいというのが、理論や知識なら、そのままでは使えないし、使い方での誤用の方が多いでしょう。何でも使おうとすること自体、一時的にふしぜんに緊張をもたらしてしまうものでしょう。それを許容し調整する手間はかかるでしょう。感覚として伝えるに…

Q.鼻呼吸の方が腹式呼吸になりやすいと教えられたのですが。☆☆

A.鼻呼吸では、鼻腔の奥の蝶形骨にあたります。これは、蝶形骨洞として鼻腔共鳴に関係しているところです。左右のこめかみにつながる蝶形骨は、筋膜を介して横隔膜につながっています。ですから、鼻の両横やこめかみのあたりと繋がる耳をマッサージすると…

Q.首筋の力が抜けないと言われます。☆

A.耳の後ろの丸いふくらみを乳頭突起というのですが、そこから胸骨と鎖骨につながるのが、胸鎖と乳頭突起のことばを合成した胸鎖乳突筋です。横を向いたときに首筋に浮き出てみえます。これが柔軟でなくなると、本当に「首が回らない」状態になります。(♯…

Q. 声という面に限定して、そこでの差を教えてください。

A.ひとことで言えば、「声と体の日々のケアと自主トレ」でしょうか?声は、体と密接に連携していて、よい声を出すためには、体をうまくコントロールしなければなりません。体の健康が損なわれていたら、よい声が出しにくくなるというのは、当然です。喉はも…

Q.トレーナーの心構えはありますか。

A.待つこと(急がないこと)、許すこと(制限をしないこと)、可能性を期待すること。(♯)

Q.舌の奥に指を入れると、げっとなるのですが。☆

A.舌は、私たちの消化器官の入口である口の手前にあり、そこから食道を介して胃につながっているわけです。舌を「ハァー」と大きく出したら、みぞおちへの結びつきを感じられるでしょう。(♯)

Q.ヴォイトレで、絶対にやってはいけないことは何ですか。

A.トレーナーによっても、その人本人によっても違うと思います。私には、絶対ということはありません。多くのトレーナーが禁じることがあったとしても、一見、危険なようなことについても、誰にでも絶対ということはありません。ケースによっては有効であ…

Q.音楽を流した方が、体もリラックスできるのは、なぜでしょうか。

A.聴覚は心身と深く関わっています。内耳にある前庭器官と三半規官というのは、平衡感覚でバランスを取るというところと直結しています。重力センサーですから、まっすぐに立てるのは、このおかげです。(♯)

Q.話す前に、きちんとことばや声を感じなさいと言われます。

A.話そうとして話すだけでは伝わらないでしょう。私たちは、より生きやすくなるためにショートカット、つまり、条件反射のように先読み先動きをしてしまいます。ですから、きちんとつかまないうちに、ことばを出してしまいがちです。しかし、その前に、生…

※Q.ヴォイトレで割り箸や鉛筆を奥歯に挟むのは、なぜですか。☆

A.顎の奥が開いて、こめかみあたりの筋肉が伸びますね。舌を口の外に突き出すのも同じ効果があります。顎の緊張は、スポーツにも健康にもよくありません。歯ぎしり、顎関節症にもなりかねません。もう一つは、舌を自由にする目的でしょう。口内、特に奥が…

Q.身体をどのように声に使えばよいのですか。☆

A.使うというのでなく、コントロールする、あるいは、身体の動くように動かしていくような感じです。意識をしてみることで、その動きを感じて、知り、捉えることが前提です。感じても捉えてもいないものを使うのは無理です。声もまた、感じて捉えていくか…

Q.身体や発声の器官は、自分のイメージでつかむのですか。人体図などで正確につかむのですか。

A.何回か触れてきました。イメージでは実物から大きく歪んでいることは少なくありません。しかし、実際のものと正しければといって、うまくいくわけでもありません。必要なのは、静止した解剖図としての正しさでなく、動きでのイメージだからです。また、…

Q.なぜ、耳が凝りに関係するのですか。

A.難しい話を長く聞いたり、誰かにお説教されたことはありませんか。そのとき、首筋や肩が凝りませんでしたか。たけしさんのように、ゴリゴリさせて外しましょう。もっと早いのは、耳を引っ張ることだそうです。(♯)

Q.ありのままに戻しなさいと言われます。☆

A.何かをしてよくなくなったのをニュートラルにすることです。これは、なかなか難しいことです。くせは、とれと言ってとれないからくせというのです。ニュートラルというのを何もしていないというだけでなく、自由な状態へ活性化させなくてはいけないので…

Q.心身を自由な状態にするとは、リラックスのことですか。

A.より受け入れられるように解放し、より発信できるように解放することです。声なら、よく聞いてよく出すということです。 誰しも多かれ少なかれ、受け入れを拒み制限し、発信もそうなっているのです。人として、社会生活を営んでいるのですから、そうな…

Q.なぜ、スマホを使うと声が出にくくなるのですか。☆

A.そこまでははっきり断言できませんが、眼の疲れと前向きの姿勢は、首や肩を凝らせます。これは目と耳から原因を取り除くとよいでしょう。あまり続けて使わないようにするか、疲れをためずにほぐすかということです。ついでに、スマホに限らず、目でみよ…

Q.喉の状態の悪いときや本番の前、声帯を疲れさせないように息で歌ったり、読むことを勧められたのですが

A.人にも喉にもよります。息を強く使いすぎると、乾燥したり、喉に負担になるケースもありますし、黙読でもまったく疲れないわけではありません。しかし、喉にあまり負担をかけないようにすることには使えます。(♯)

Q.ヴォイトレの目的は何だと思われますか。☆

A.本人が、自分自身で自分の声を把握してヴォイトレを、もっともよくできるようになることです。その選択や配分に自信をもてるようになることです。もちろん、トレーナーをなしでということではなく、トレーナーやその他、自分に必要な人のサポートは必要…