発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.関西弁はオペラになりますか。

A.私が個人的に強いことばと思うのは、関西とともに広島、博多弁です。関東のことばに比べ、関西弁はやわらかいようです。城生氏は、前者を子音優先型方言、後者を母音優先型方言とよんでいます。 カッテキタ →コーテキタ、 アカクナル →アコーナル、 マッ…

Q.音が棒のように伸びていてフレーズ感がないといわれます。

A.声がある程度出てきて安定してきたら、次は表現力を求められます。しっかりと声を出そうと訓練してきたら、音をしっかり支えようという意識も働き、音が棒のように、ただまっすぐ伸びてしまうかもしれません。訓練の段階ではそれでもよいのですが、そこか…

Q.練習の環境づくりについて教えてください。

A.練習の環境は、人それぞれだと思います。自宅でいつでも練習できる場合、家族がいないときに練習する場合、あるいはスタジオなどを借りて練習する場合、生活環境に左右される中で、練習時間をとるのは大変なことだと思います。 私の場合だと、以前は21:00…

Q.声がぺちゃっとしていると言われます。

A.これは日本人特有の傾向かもしれませんね。日本語は、口の中の容積が狭いまま話せる言語です。口蓋の位置は低く、舌根も上がっていて、喉の奥が開いていません。子音も外国語に比べたら、それほど大変ではないので、口をあかずに話せてしまうのかもしれ…

Q.話の途中での突発的な質問への対し方は。

A.それは、全体の流れを止めてしまうので、そこで答えるべきかどうかは瞬時の判断を要します。より聞き手を引きつけるのにそれが使える、もしくは皆の気持ちを代弁している質問なら無視しません。(Э)

Q.トレーナーをしています。専門的すぎる質問への対応はどうすればよいでしょう。

A.後に回してもよいです。質疑応答は、下手に答えるよりは、後で正しく返答する方がよいでしょう。自分の話に責任をもつために答えるのだから、返答できなければ情報不足や用意不足をお詫びして、「しっかりと調べてお返事します」という対応でよい。誠実…

Q.相手の心をつかむ言葉の選び方・伝え方はどうしますか。

A.「話す」という行為は、まさにライブです。口にした言葉は一瞬で切消えてしまい、もう二度と取り返せません。やり直しがききません。時とともに、あなたから醸し出された雰囲気や感覚は、そこであなたが意識しようとしまいと、話の内容以上に、その話の…

Q.プロポーズにはどんな声がよいでしょう。

A.スタイル、態度、もちろん、他のいろんな条件もありますが、それをだめ押しするのが、そのときの声でしょう。きっと誰もが真剣に真面目な声を使いますね。 世の中では、声の勢いで思わず返事して、口説かれてしまった、結婚してしまったということもある…

Q.異性をとりこにする声はどんな声ですか。

A.それは、その道のプロ、映画のスターの演技が教えてくれます。あるいは、歴代の歌い手やヒーロー、ヒロインにもみてとれます。 人を好きになると、人は外見上も変わります。動物では発情期=シーズンとして訪れます。人間はそれをシーズンでなく、いつで…

Q.セクシーヴォイスのイメージとは、どういうものですか。

A.性腺刺激ホルモンが活性化すると、目がうるおって、声も艶が出てきます。声がセクシーになるのです。たとえば、寝起きの声はセクシーです。なぜなら、こもった鼻声になるからです。異性をひきつけたり受胎するのに、自然が用意した体のメカニズムです。(…

Q.語感を活かしたトレーニングはありますか。

A.k、tは堅さ、sは摩擦感、rは滑らかさ、h、pは抵抗感のなさ、mは柔らかさを示します。 この特徴をそのまま、トレーニングに使ってみることもできます。 ・堅いがっしりした声にするには「カケキコク」「タテツトツ」 ・息もれ音やマイクノイズを防ぐには…

Q.カ行はかっこいい感じがするのですが、なぜですか。

A.語感ということで音とその伝わる感じは研究されています。詳しくは、語感に関する本を読んでください。 たとえば、 K-硬さ、強さ、スピード感、ドライ感 C-車 カローラ、クラウン N、M-女性誌 ノンノ、アンアン、モア G-怪獣の名 ゴジラ、ガメラ、キ…

Q.初めてことばを高低アクセントでメロディにのせたのは、誰ですか。

A.作曲家の本居長世氏は、大正十年頃、歌詞のアクセント問題に取り組んでいました。山田耕作氏よりも早く、決まりきったアクセントでなくことばの調子によっても変わることなどに対応させていました。 日常会話では、語尾がだらだら下がるから、メロディは…

Q.舌に力が入っているといわれました。

A.声が上手く出ないときの原因の一つに、舌が固まってしまっているということがあげられます。 舌は、意識して力を抜こうとするのはとても大変なのですが、声が前に飛んでいかなったり、声を喉元に押しとどめてしまう原因になります。この時、下あごにも力…

Q.ビブラートについて教えてください

A.ある一つの音を出して、自然に上下に揺れる状態をビブラートと言います。ピアノでは不可能ですが、弦楽器で弦を上下に揺らして音を揺らしてビブラートをかけるというかけるということが可能になります。 歌手も、ノンビブラートで歌うということの方が珍…

Q.声のポジションを安定させるようにいわれました。

A.声のポジションが安定しないのことですが、地声、裏声、鼻声、声にもいろいろな種類があると思います。これを均質性を持たせて歌えるようになることが、ボイストレーニングの一つの目標でもあると思います。 歌うときには、どのようなポジションをイメー…