05.声域/声区/ミックスヴォイス
A.しっかりと話す声、せりふなどの練習をするとよいと思います。後はスタッカートで強く声を出す。つまり、これまで裏声として、声帯の一部だけを使ってきたのを、全体的に使うということに慣れていくことが基本になるのです。次に、レガート、ロングトーン…
A.あまりこういう考え方はないのですが、それが合っているのであればいうことはありません。普通の場合、出しやすい低音のところから始めるとか、裏声も含めた高い声の方から発声を学んでいくのが、習得のプロセスを踏みやすいと思います。というのは、ミド…
A.単純に長いと低く、短いと高いということであれば、ある程度は、決定要因になります。しかし、楽器のようにハードではないので、使い方によっては、とても長い声帯で、高音や裏声で魅力を出す人もいます。普通に喋っている声が人と変わらないのに、歌うと…
A.発声の原理としては、声帯が引き伸ばされて緊張がかかるというところはありますが、発声においては、あまりそのようにイメージしないほうがいいと思います。多くの場合は、喉に力が入ってしまって、よくない結果になるからです。また、そういうイメージで…
A. 裏声については、地声では出せないところの高い声に使うことが多いのですが、必ずしも高いところだけではありません。地声と切り替えることで、もっと低いところでも出せないわけではありません。あくびの「ああー」などというのも、裏声が多いのです。
A. 高いところから低いところに持ってくるような方法で、発声や共鳴を覚えることは、とても多いと思います。最近、流行の方法でもあり、まだ喉が弱い10代の人には、勧めやすい方法です。合唱やハモネプでもそのようにしているところが多いと思われます。
A. 音響の技術を使えばなんとでもなります。ただ、声域というのは、誰でも無限にあるわけではありませんから、高すぎたり低すぎたりすると、質は落ちます。その分、声量を落としたりすると、案外と広げられるものです。
A. 裏声そのものは、唇を閉じるのも開くのもあるので、両方とも勉強するとよいと思います。最初は自分の行いやすい方でよいでしょう。普通は、mの方が音量としては響かせやすいので、使われることが多いです。
A.低い声の場合は、ややパワフルに明瞭に発音しないと、思って聞こえてしまう場合もあります。特に男性の場合です。女性の場合は、高い声で同じようなことが起きることがあるので注意しましょう。
A.弦の場合は、均等に張力があるので、2分の1にすると1オクターブ高くなります。声帯の場合は、短いと高くなるのですが、長さのほかに、太さや緊張度が関与します。例えば、弦でいうと、細い弦や強く引っ張ると高くなるというような形で調整されますので、同…
A.確かに、個人差があり、限界もあります。しかし、ある程度トレーニングで試していくと、処理できなくないということもあります。困った声や押しつけた声にしていると、本当に低い声の響きはうまく取れません。むしろ、低いほど、頭部に響くようなイメージ…
A.大体は、無理な発声で、疲れが溜まってくるのが原因です。ですから、その前に休みを入れるととともに、正しく発声することです。声が掠れたり、割れたりするときは、発声法そのものを見直した方がよいでしょう。喉に力を入れて発声していたら、必ずこのよ…
A.練習を繰り返していくことです。特に調子のよい時は高い音や低い音を調整し、調子の悪い時は無理のない範囲内で、よい発声を取り戻すように、メニューを変えてみてください。無理して急に高い音を出してしまうと、うまくいかないなくなるし、声も荒らして…
A. 人にも動かし方にもよると思います。手を高く上げて、高い声が出るというようなやり方をしている人もいるようです。それでうまくいくのであれば、それは1つのショック療法みたいなものですから、うまく使うとよいでしょう。それではうまくいかなくなるか…
A. どちらも、定義のあるわけではないので、トレーナーなど、それを使う人の感覚によって判断され使われているようです。かつては地声も、喉声だから使ってはいけないというように注意されたケースもありました。あまり用語にとらわれないようにとお答えす…
A. これも高音と同じように、どの程度のレベルのことでいうのか、どういう人なのかによって、違ってきます。出せないというのは、弦は張ると高音は出るが、ゆるめても低いところは出せないみたいなことのように、生理学的理論では説明されています。張りす…
A. とても高い音や裏声などを使う場合には、切り替えがうまくないと、難しいといます。低音で使い慣れていくと、低音が出やすくなる分、高音が出にくくなります。その逆もあります。しっかりした声量で低音で歌うと、なかなか裏声などに切り替えにくくなる…
A. 高音を出すときに、こういう癖がついている人がいます。その癖でしか高音が出ないなら必要悪で仕方ありません。でも、その癖をとっていくような方向で練習するといいと思います。 不自然な事はどこかで無理が来るのでできるだけとっていく、それでも優先…
A. 短期上達では、声量より声域中心のレッスンとなります。 バランスを整えるとそれなりに早く上手くなるように思えるからです。高い声は苦手な人が多いので、結果がわかりやすいのです。 本当の問題はそこからなのですが、ベースのところで基礎の力をつけ…
A.たるむというのは、誤解があります。例えば、硬い物質ですと、音は高くなり、柔らかい物ですと低くなります。声帯を緊張させることによって、そのようにしているわけです。
A. ミックスヴォイスとは、混ざった声で地声(表声)と裏声の混ざった声(mixed voice)と理解されていることが多いようです。正確な定義はありません。
A.声の声区転換、いわゆるチェンジのところがうまくいっていないのではないかと思います。地声もしくは胸声で出始めた低い声は、だんだん高音にいくにしたがって頭声に移行します。これは声帯を動かしている筋肉が変化することを意味し、その結果声帯の形…
A.声の高い・低いや声質などは、その人の持つ声帯によって決まるもので、その人特有のものです。声帯をとり換えることはできないので、声の本質的な部分を変えることはできないのです。 あなたの声が低いのであれば、ご自身の声帯は長くて太いということで…
A.発声で「喉を下げる」ということは多くでてきます。私自身は低い喉頭であろうとしていますが、自分から喉を下げにいこうとはしすぎないようにしています。喉を下げるということは喉のスペースの確保と繋がっていて、「喉を下げる=喉を開ける」という考…
A.しっかりとご自身の意志を持ち、積極的に取り組まれる姿勢はよいですね。そのご希望はなるべく考慮したいと思います。しかし、音域を固定し過ぎるのは、あまりお勧めしません。声が低い人は、高音域までトレーニングすることで、低音域も充実していきま…
A.これは若い時の私のケースです。音大の入試を控えている、しかもソプラノで受験するというのに、G5(二点G)までしか出ませんでした。こういう場合は、ソプラノではなく、アルトとして受験するケースもあるのですが、私の先生は私の声は絶対ソプラノだと…
A.この声が好きだなとかよい声だな、と普段から周りの「声」に意識が向いているのは、声をトレーニングしている中で好材料だと思います。ただ、人それぞれが持つ声帯は、一つとして同じものはなく、声が似ているということはあっても、必ず一人一人が違う…
A.裏声がちの声で歌っていると、どうしてもこのような現象が起きやすいと思います。裏声のみしか使わずに歌う人は、高音はいいのですが、その声のまま中低音を歌うために、声がスカスカして響きの充実が全くない音になっているのだと思います。 そこでミッ…
A.高い音を歌うときに、音に合わせて自分の意識や体の感覚も上の方に上がってくる人がいます。私自身も、そのような身体感覚があり、そのせいで音にかなり制約を与えていたことに気づきました。 音が高いと気を負ってしまい、ここ一番頑張らなきゃというプ…
A.クラシックでは、それが一流の条件の一つでした。フランチェスコ・タマーニョ、エンリーコ・カルーソ、アウレリャーノ、ペルティーレ、マリオ・デル・モナコなど。([E:#x266F])