A.声を出すことに関して、体力はもちろん必要な要素です。しかし、ある程度誰もが上達する、例えばランニングをすればするほどタイムが縮まっていくように、体力と単純なテクニックのみがあれば声が伸びていくかというと全くそうではない点が、ヴォイストレーニングの難しい点だと思います。声を出すということはある意味、スポーツと似て非なるものだと考えるといいと思います。一番違う点は、体の中の動きだと思います。横隔膜や、喉、声帯、はすべてからだの中にあります。体の中にある筋肉をコントロールするということは、目を瞑ってスポーツをするに近いことかもしれません。そしてもちろん、体の外に対する感覚も必要なってきます。そのためには、微妙に違う体の中の感覚に敏感であるという能力がとても必要だと思います。それをクリアした上で、体力的な要素が+アルファで加わってきます。(♭∀)