発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2918.体力がつけば声がでるようになりますか?

A.声を出すことに関して、体力はもちろん必要な要素です。しかし、ある程度誰もが上達する、例えばランニングをすればするほどタイムが縮まっていくように、体力と単純なテクニックのみがあれば声が伸びていくかというと全くそうではない点が、ヴォイストレーニングの難しい点だと思います。声を出すということはある意味、スポーツと似て非なるものだと考えるといいと思います。一番違う点は、体の中の動きだと思います。横隔膜や、喉、声帯、はすべてからだの中にあります。体の中にある筋肉をコントロールするということは、目を瞑ってスポーツをするに近いことかもしれません。そしてもちろん、体の外に対する感覚も必要なってきます。そのためには、微妙に違う体の中の感覚に敏感であるという能力がとても必要だと思います。それをクリアした上で、体力的な要素が+アルファで加わってきます。(♭∀)