A.日本語はどうしても単音節の連なりなので、歌うときも「うさぎおいしかの山」を「う・さ・ぎ・お・い・し」などというふうに歌ってしまう人がいらっしゃいます。これでは声帯の動きを阻害していることになり、スムーズなレがートを作ることはできず、フレーズ感のない歌唱になってしまいます。
声帯をスムーズに使うトレーニングとして5度や8度のグリッサンドをお勧めします。
グリッサンドとは、音と音の切れ目を作らず滑らかに上がったり下がったりする技法のことです。5度でしたら、「ドーソード」の「ー」で示されるように、間の音をしっかり埋めながら歌うのです。怠惰な感じに聞こえるかもしれません。それゆえにそのような歌唱をさせない指導者もいます。しかし練習の段階においては、ぜひこの方法で声帯を伸縮自在に動くよう、トレーニングしてみてください。([E:#x266F]β)