発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2728.録音して自分の声を聞いたら、普段聞いている声と違って聞こえたのですが、どうしてなのでしょうか。

A.結論を言ってしまうと、録音された声は限りなく自分の声に近いと思っていいと思います。普段自分が聞いている声は、骨を伝わって内側から聞こえてくる声なのです。しかし録音された声は、空気中を伝わっていった声なのです。そして他人が聞いている自分の声は、空気中を伝わっていった声ですし、録音された声でもあります。
違和感があるかと思うのですが、録音された自分の声に慣れていくことです。この声こそが外に出ている、人が聞いている声なのですから、この声を基準にトレーニングをしていくことが大切です。
何度かレッスンや本番での自分の録音された声を聞いていくうちに、だんだん慣れてきて、普段出している声と録音された声が、同じように聞こえるようになってきます。このようにまず同じように聞こえてくるまで、何回も聞き込んでいきましょう。ここで同じように聞こえていないのであれば、自分の声を客観的に把握できていないのですから、うまくなることはありません。普段出している声と録音された声が、同じように聞こえるまで、聞き込んでいきましょう。このようにして自分自身で自分の声を聞いていくことが大事なのです。それでも判断ができないならば、トレーナー等に聞いてもらい、判断を仰ぐことです。