発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q5073~5075.口は大きく開けるほうがよいのですか。

Q.口は大きく開けるほうがよいのですか。

A.口を大きく、よりも口の中を広くとよく言われます。しかし、人によって口が大きく開くことが大切なこともあります。また、口内が広くなるだけでは、うまく共鳴するとは限りません。顎などに問題がある人は、無理に開けないようにしましょう。口が大きく開けられないとできないことはありません。ただ、初心者には大げさにやってみることを勧めています。

 

Q.顎を下げるように言われたのですが、顎を上げた方が声が出ます。

A.歌手でも大きな声や高い声を出すときに顎を上げる人、つまり上を向く方が響くという人もいます。しかし、原則としては、大きく高くよりも、芯があって通る声にしていくことが、せりふや歌では有利です。顎を引くためは首を真っ直ぐにしないと二重あごのように喉を圧迫してしまいます。顎を下げるというのは、口が開くわけですから、そこで顎を引くと言うようにしています。

 

Q.医者のアドバイスは、トレーニングしている者にはあまり向かないのですか。

 

A.多くの場合は、「喉を休めなさい」というアドバイスです。ずっと休めていたら、大体は直るものです。でも、またやりだすと同じ結果になります。症状を抑えただけで何ら解決していないからです。外側からみえる現象(検査、所見)は、そのままでは何にもなりません。必ずイメージなどをもって、あなたの内なる感覚で把握、意識し、変えていく行動、そのためのトレーニングをしなくてはいけないのです。それをアドバイスして導くのがトレーナーです。