A.表現の勉強について、欠けているものを補う方法を述べていきます。
ここで“役者”というのは、俳優、お笑い芸人、落語家まで含めます。声優、ナレーター、アナウンサーは、広義で含めてよいでしょう。つまり、舞台のステージで演じて表現する人のことです。
まず、役柄になりきるために、他人の呼吸、声、姿勢、身振りのトレーニングをします。そこでは、どんな動きにも対応できるように、肉体を鍛えておくことです(ダンス、日舞、殺陣などが、劇団の養成トレーニングには入っています)。さらに、自分の表情を豊かにするために、顔のパーツを即妙に自在に変化させられることが求められます。体については、パントマイムがよいでしょう。それとともに、上演作品などから、舞台での動き、振る舞いを学んでいきます。
演出家や映画監督の思い描く役にはまれるか(役どころ)というレベルから、彼らが欲するところに留まらず、その期待を上回る、その人にしか出せない強味をどう得ていくかということです。一人芝居をやるには、そこをはっきりさせて活かせないと続きません。声に関しては、大きな声ではっきりとセリフが伝わることというレベルからスタートします。(♭)