A.鼻の中から喉、気管支、そして肺の中の肺胞へと、びっしり生えている繊毛の絶え間ない活動によって、呼吸器官は空気中のさまざまな細菌や異物からガードされているのですが、それを可能にしているのは、繊毛を覆っている潤いたっぷりの粘膜です。
そして、この粘膜の潤いをキープしているのは、体内の水分です。水分が足りていれば、かなり乾燥した環境でも、問題なく繊毛は活動し続けてくれるということです。ただし、乾燥した環境の中では、十分な水分を、補充し続けるということを、忘れてはいけません。
そしてこの粘膜の潤いは、声帯の粘膜の潤いとも、場所的にとても近い位置にあるので、かかわりが深いのは容易に想像できます。声帯の粘膜が乾燥気味になれば、もちろん声が出しにくく、ベストのパフォーマンスは望めなくなります。
ですから、水分は、声にとって欠かせないとても大切なパートナーということになります。汗をたくさんかく夏などはもちろんですが、他の季節でも、水分補給や塩分に気をくばり、声と呼吸器官を守るために、体内の水分量が不足しないように、気を付けましょう。(♭Ξ)