発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.「正しく身体のパーツを理解しなくてはいけない」といわれました。

A.といっても、実際には、それはイメージの中で動いているものであり、そのイメージで機能的に動くことこそが、現実の身体の中がどうなっているかよりもよほど大切なことなのです。 つまり、声帯をうまくくっつけて振動させて、などという、生理的なアドバ…

Q.「解剖学、生理学で身体のどこがどのようになっているか動きがどうなっているかを学んだ方がいい」といわれました。

A.何事も学ぶことは、悪いことではありません。ただ中途半端に学んでそれにとらわれるようであれば、そのことを本当にどこまで学ぶことが必要か考えてみてもいいと思います。

Q.「他の歌手の表情や動きをあまりまねないほうがいい」といわれました。

A.表面的に形だけまねをしてみても、歌のプラスにならないどころかマイナスになるということはよくあることです。しかし、その人やそのレベル8段階にもよると思います。そういったものをまねるところから入ってみると、歌のイメージを表現の練習になること…

Q.「まっすぐにバランスよく立ちなさい」といわれますが、とても難しいです。

A.最も簡単に立ち方を整えるには、背伸びをしてそのまま踵をおろすことです。両手を挙げてみて下ろすことを付け加えてもよいでしょう。そして、鏡を見て、左右前後と不自然になっていなければ、それが今のところ、あなたの、中心となる姿勢だと思ってくだ…

Q.理想的な姿勢がわかりません。

A.本当にあなたに理想的な姿勢というのになるためには、時間がかかることもあり、そのプロセスにおいて、声を鍛える間に、よくなるというのはよくあることです。トレーニングと本番をわけるという考え方もあります。

Q.脱力した姿勢なら、よいのでしょうか。

A.かっこよくなくだらしない姿勢はよくないです。プロの歌手がとらない姿勢です。それは避けた方がよいと思います。ただ、一時的に力が入っているのを抜くのに使うことはあります。

Q.教えられている正しい姿勢をとると、声がとても出にくく歌いにくくなります。

A.正しくしたいと考えるところで、すでにその正しさに翻弄されていると思ってください。習得するのには、時間がかかるので、焦らないことです。 もちろん、あまりにもよくない姿勢、理想的でない姿勢というのはあるので避けましょう。 問題は、正しい発声…

Q.「安定していておもしろくない」といわれました。

A.安定しているということは、心地よかったり感心させられることですから、おもしろいということとまた違います。またすごい表現であったり、心打たれる表現、感動する表現というのもおもしろいということと違います。おもしろいということが目的であれば…

Q.「歌っているときの手の動きに、もっと注意するように」といわれました。

A.手の動きは、案外と目立つのです。手首や指などが不自然な形になっていたりすると、それは目立ってしまいます。また、発声に関しても、関係することがあります。手首や指先などは弛緩しているのが理想です。もちろんパフォーマンスに意図的に使うときは…

Q.「肩の力を抜きなさい」といわれましたが、それで声が出るのでしょうか。

A. 肩は、鎖骨と肩甲骨と上腕骨を含めます。胸骨甲状筋、肩甲舌骨筋もあるので、喉頭、舌骨に関係し、発声にも影響します。

Q.「胸に手をあてて響きを確かめなさい」といわれますが、わかりません。

A.この場合の胸とは、胸骨のことを指しています。響きにもいろいろあって、もっとも、そこに振動が感じられるのは、男性の低い声の場合です。個人差もありますし、女性の場合にはあまり響かない場合もあります。男性でも、高い声や細い声は感じにくいでし…

Q.「呼吸で歌え」といわれますが、声で歌うのではないでしょうか。

A.これもイメージの問題で、多分、声としての安定性が欠けているから、そのような注意がされるのではないでしょうか。部分的な使い方をするのでなく、全身として使えというようなことが、この場合は、そのような言葉になっているように思われます。

Q.なぜ、呼吸がおろそかになるのですか。☆

A.それは基礎体力みたいなものだからでしょう。ある程度、歌えるようになると、表現のほうに走ってしまい、身体を使うことをサボり始めるわけです。その方が、客受けがよかったり、いろんなパフォーマンスがしやすいからです。 しかし、結果として、声の力…

Q.「レッスンに来る人で、ほとんどの問題は、呼吸の力」といわれましたが、本当ですか。☆

A.呼吸は、最も大きな問題であるにもかかわらず、あまり意識できていないことが多いです。 私のレッスンでも、2年くらいで、呼吸の力は誰でもトレーニングすれば、どんどん伸びるのですが、レッスンをやめると浅くなります。 それに値するだけのステージ、…

Q.歌うときにどうしても息が足らないと思います。長く声が伸ばせないし、メリハリもつけにくいです。「ぶれている音が多すぎる」と指摘されます。

A.これは、身体能力としての呼吸の機能の不足です。呼吸の能力を強化することがよいと思います。ドッグブレスやロングブレスのトレーニングをしていくとよいでしょう。 あまり詰めずに、1日5分や10分でもいいから、毎日休まずに進めていくと、徐々に、身体…

Q.「深い息」のような表現を使われますが、それはお腹の下の方まで息が入るということなのでしょうか。

A.これもイメージと実際とはかけ離れています。イメージとしては、全身にできるだけ容量たっぷり入るようにということです。ブレスが弱いと、充分に空気も吸わないで、声を出すことになり、それではうまくいきません。

Q.肺を胸郭が囲んでいることを、鳥籠のように例えることが多いようですが、どうしてでしょうか。

A.だいたい、呼吸において肺とか胸郭というと、みんな前の方をイメージします。しかし、実際には背中の方にも肺は広がっているわけです。鳥籠とかチューブとか、土管とか、なんとなく、そういう円柱状の筒のイメージの方が、全身を使いやすくなるからでし…

Q.「背中から歌え」とか「背中に息を入れる」とか、よく注意されます。

A.口先で歌っていることに対して、身体全体で歌っているようなイメージを表現するなら、お腹から歌うとか、背中から歌うというようなことです。 特にオペラ歌手では、背中からとか後の幕、カーテンから声が出ているというようなイメージがよく使われている…

Q.コアトレーニングというものが、流行っており、多くの人がいろいろ学んでいるようですが、どのようにとらえたらよいでしょう。

A.体幹というのは、頭のてっぺんから骨盤の先尾骨までです。つまり脊柱、頭と背骨というふうに思ってください。それに手足がついているのが人間の構造です。そのようにシンプルに理解してみると、身体全体を使って発声することがわかりやすいのではないで…

Q.「言葉をかみしめるようにして歌え」といわれましたが、うまくできません。

A.これもイメージの言語で、一つ一つの言葉を理解し、きちんと感情が伝わるようにていねいに、力強く発しようというような意味でしょう。あるいは、息遣いや、タメなどをきちんと理解して、表現的な効果をもっと出せということではないでしょうか。

Q.「表情を柔らかくして歌いなさい」といわれますが、表情筋は使わなくてよいのでしょうか。

A.コミュニケーションにおいては、表情を和らげるというのは親密さをアピールできますので、笑顔と同じように、強い表現力となります。 ただし、音の世界においては、それは見えませんから、響きや発音などの結果にどのように影響するかで考えることになり…

Q.トレーナーの指導通りに歌うと、表情がとても不自然な気がして、嫌なのですが。

A.表情も表現の一つの形態ですから、そうしたビジュアル面と、声という音声そのものの表現力をどのように捉えるかというのは、立場や目的によっても違ってくると思います。もちろん、楽器として音を最重要視した場合は、オペラ歌手で極端に顔の表情を不自…

Q.「口を開けるな、顎を動かすな」というふうにいわれました。

A.口を開けすぎていたり、顎を必要以上に動かしてしまうと、いろんな面で筋肉の疲労などが溜まります。ある所でのある発音に対しては有効かもしれませんが、全体的に、そのようになっていくことによって、何らかの弊害が生じていると思われます。

Q.イメージの声と出た声とのギャップが大きいです。

A.出た声そのものだけで評価していく方がよいでしょう。形をまねるというのはヒントにはなりますが、一方で間違いやすいということも覚えてください。それなりに似たような音が出ると正解だと思うのですが、大きな間違いということもよくあるのです。 こう…

Q.トレーナーがどう見ても口を丸く開けてこもらせているようにした音を狙っているようですが、これが深い音なのでしょうか。

A.必ずしも口の開け方とか表情として見える発声というのは、決まりきったものにはなりません。その人の顔形にもよりますし、感覚によってもかなり違ってきます。

Q.「喉を開けるように」といわれると、声がこもります。

A.結果的に、うまくいっているときに、喉の奥が空いているような感覚になるものです。それをこのような指導を受けてしまうと、口の中に余計な力が入ったり、奥のほうに声が引っ込んでこもったような声になる人が少なくありません。浅い声の場合は、オの発…

Q.いつも「顎を引っ込める」という注意を受けます。自分では引っ込めているつもりなのですが。

A.これは、頭が前下に落ちたり、猫背になっていることへの注意だと思います。あるいは顎が上がっている場合も、引くように注意されるでしょう。 頭は重いので前に出ていると、どうしても、首が疲れ、筋肉が緊張してしまいます。後ろに頭と意識してください…

Q.「姿勢をよくするために背骨をまっすぐしなさい」といわれますが、正しいのでしょうか。

A.背骨というのは脊柱ですが、これはまっすぐの骨ではなく、椎骨が椎間板で重なっています。頸椎7、胸椎12、腰椎5、仙骨5個、さらに3個から5個の尾骨があります。 まっすぐでなく、ゆるやかなS字に曲がっています。アライメントといいます。

Q.顔の表情筋を動かすことによって、共鳴を変えたりピッチをとったりするのでしょうか。

A.共鳴に関しては、イメージ的に表情で影響があるように感じる人もいると思います。実際にはあまり関係はないと思います。まして、ピッチなどを表情筋によってとるということはあり得ません。

Q.「軟口蓋に声を当てなさい」といわれましたが、当たっているかわかりません。

A.確かに柔らかいところですから、少しは上がるようでもありますが、大して変わらないし、効果がどのぐらいあるのかもわからないと思います。ストレートの声をぶつけず、柔らかく共鳴させるイメージづくりに関する感覚として使われてきたように思います。