発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

★Q622.歌っていると音がはずれ、人に言われるまでわからないこともあります。音痴なのでしょうか。

 ピッチ(音高)や音程がうまくとれない人のことを一般的に音痴といっています。調子っぱずれなのに、本人はちゃんと歌っているつもりで、いっこうに気づかないとなれば問題です。
 耳が悪いための音痴とは、音階を正しく理解し、記憶できない人のことです。これは脳が正しく音をとらえられない(伝音性音痴)ので、治療は難しいとされています。幼少期の環境に左右されやすく、この時期の音感教育に基づいています。こういう人はことばのイントネーションがおかしいのですぐにわかります。
 しかし、多くの人は、耳はよいけれど声を出すのがうまくいかないという、発声能力が悪いための音痴です。(発声音痴)頭では音が分かっていても、声にすると調子がはずれるのです。これは、練習を繰り返し重ねれば治せます。