発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3767.本番前のトレーニングはどこまでやるのでしょうか。経験も通してのお考えをお聞かせください。(4)

A.これは人それぞれで考え方が違いますしそれぞれの調整の仕方があるのでなんとも言えません。

これまで習ったことのある先生は本番直前まで何度もスケールの訓練を行なっていましたし、ある人は本番前は全く声を出さなくても大丈夫という方もいらっしゃいました。

パヴァロッティなどは声のチェンジの位置(パッサッジョ)を中心に訓練していたといいます。

私個人の本番前のトレーニングは基本的にハミングに重点を置きパッサッジョを中心に何度か声のチェンジをスムーズに行なえるようにスケールなどで訓練します。その後、普段苦手な場所を取り出して何度か歌う位でしょうか。ハミングを除けば約20分程度です。喉を温める程度と言ってもいいかもしれません。

個人的に一番よくないと思っているのは本番前に歌いすぎてしまうことです。リハーサルが良くて本番がダメというかたを多く見てきました。精神的な部分が大きいと思います。精神的な不安が本番前に歌いすぎてしまう一因のような気もしています。(♭Σ)