発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Q4130.音程をよくするにはどうしたらよいでしょうか。(1)

A.音程をよくするには、まずは歌以外のものも含めて、美しい音程の音をたくさん聴く事がとても重要です。よい音程は、澄んだ美しい響きによって作られるものです。それから、倍音を多く含んだ音を作り出せるように発声訓練を積むことです。息の流れに乗っ…

Q4217.歌の上達のために皆さんは何をやっていらっしゃるのでしょう。

A.歌を習う方の多くの方が歌の上達の為に声帯を含む身体のトレーニング、また声楽の技術的なことが大事と一生懸命に取り組まれています。 これらは良い声を出すためにとても大切な要素です。けれども良い声さえ出ていれば歌が上手いか?と言えばそうとも言…

Q4215.歌う前にどれくらい準備をすればよいのでしょうか?

A.人によって様々ですが、準備はしておけばしておくほど良いと思います。グルベローヴァという名ソプラノに、昼公演の時は何時に朝おきるのですか?と質問したところ、午前2、3時には起きて体を起こしていくと答えたそうです。彼女は自分の体のコンディシ…

Q4216.オーディションのために、今やっている曲が完璧でなくても、レパートリーを増やし方が良いのですか?それとも、今やっている曲が完璧にできてからの方が良いのですか?

A.オーディションはいつあるかわかりません。またプロダクションによって、求めている曲が様々でしょう? ですから、その時のために、日ごろからジャンルの違ったいくつかの曲を練習しておくと良いと思います。 確かにまだ身体の使い方を覚えている段階だっ…

Q4213.鼻腔共鳴についての判断を知りたいのですが。

A.ヴォイトレの本やレッスンでよく使われるこの言葉ですがとても間違えやすい言葉だと思っています。私自身は約10年間これを信じて響きを高く鼻のおくを響かせるといったようなことをやってきました。そこに向かって声をだしていたのです。本当の意味でのマ…

Q4214.オペラではキャラクターをだすべきですか。

A.モーツァルトの作品になってくると、重唱というのが多々でてきます。フィガロの結婚などは7重唱などもあるのですが7人のキャラクターがそれぞれ違うことをいっているのにそれが音楽になっているのですからモーツァルトの天才ぶりが伺えます。 合唱ではな…

Q4211.レティタティーヴォの仕方を教えてください。

A.モーツアルトやイタリアオペラの中にでてくる音程つきの台詞のことをレチタティーヴォと言います。これができないとイタリアオペラは歌うことが出来ません。特にモーツァルト作品はドラマがレチタティーヴォですすんでいくのでドラマを動かす意味でも大変…

Q4212.イタリア語の発音のためのヒントをください。

A.私が話すイタリア語の後に同じ言葉をしゃべるというやり方です。例えばamoreという言葉を取り上げたとします。この言葉の母音はアオーエです。母音がしっかりときこえるようにamoreをしゃべってもらいます。聞こえなければ母音のみでのトレーニングをおこ…

Q4209.暗譜についてヒントをください。

A.暗譜というのは楽譜の総てを覚えて初めて暗譜と言えます。ただ単純に歌詞を覚えただけでは暗譜とはいえないのです。例えばモーツァルトで主要な訳を与えられたときまず始めにおこなうのは歌詞の意味調べからです。約500ページにのぼる歌詞を全て訳するの…

Q4210.顔の表情はどのようにすればよいのですか。

A.レッスンでよく頬を上げてとか笑顔で歌いなさいと指導されることがありますが私のレッスンではその逆のことをおこなっています。それは顔の力を全くなくして顔も無表情に歌わせることです。すべてのことを横隔膜で行なうためです。全く力のないところから…

Q4207.音痴の矯正法について、教えてください。(11)

A.音痴の人は、もともと音の高低、幅がつかみづらいのでしょう。ですから、難しい音形や音の跳躍がある発声練習をするのではなく、その人が普段話している音の高さを鍵盤で示し、そこから少しずつ音の幅を広げていきます。また、音痴なのではなく、その音…

Q4208.音痴の矯正法について、教えてください。(12)

A.まずは音を良く聴き、真似する事。 キーボードで1音ずつ同じ音を出してみる。それが出来たら、少しずつ音を増やしていく。(♯μ)

Q4205.音痴の矯正法について、教えてください。(9)

A.音痴には2パターンあります。 1.自分で音程がずれていることを認識しながらも、正しい音程で歌えない。 2.人から音痴だと言われるが、自分では何が違っているのか解らない。 先ず2の方ですが、例えばピアノでドとミを叩いてみて同じように聴こえる…

Q4206.音痴の矯正法について、教えてください。(10)

A.音痴の矯正には耳を鍛えることが必要になります。まずは自分の声を聴くようにしましょう。自分がいまどんな声を出しているのか、どんな音程で出ているのかがはっきりとわかるようになれば道は早いです。後は音痴でない人と一緒に歌うことです。正しい音…

Q4203.音痴の矯正法について、教えてください。(7)

A.曲や短い課題を歌うにしても、まずはフレーズの第一音目の音程をとることが必要です。急がば回れですので、始めは少ない音から、単音でもいいのでピアノで聴いた音と同じ音程をまずハミングで出してみます。いきなり音程に到達しなくても焦らずに音程に…

Q4204.音痴の矯正法について、教えてください。(8)

A.個人の音域にあった音を探し、出しやすい音から歌わせ、教える側がピアノのキーをまずあわせる。そこから根気よく声とキーの高さが合うまで調整していきます。(♯γ)

Q4201.音痴の矯正法について、教えてください。(5)

A.まずは、何らかの音をピアノで弾いて、その音を自分の声で体現する(歌ってみる)。それを交互にしながら、その音を覚えていく方法です。 そこに、ピアノで伴奏をつけるとしたら和音をつけていきます。反復の方法ですので、時間がかかりますが確実です…

Q4202.音痴の矯正法について、教えてください。(6)

A.いわゆる「音痴」といわれる人の中には、自分で音が外れている事に気付いている人、全く気付いていない人がいます。まず、自分で「音痴」を自覚されている場合、耳の機能の問題よりも発声法に問題があるように感じます。喉を強く使いすぎている場合、音…

Q4199.音痴の矯正法について、教えてください。(3)

A.少し速めに歌うこと。または母音をしっかりとトレーニングすると直ることが多いです。(♭Σ)

Q4200.音痴の矯正法について、教えてください。(4)

A.とてもひどい音痴のほうが、直しやすいと思われます。自分では、なかなかピッチがあっているかいないか、わかりにくいので、レッスンに通って第三者に指摘してもらいながら直すのが一番いいと思います。すぐには直らないかもしれませんが、正しいピッチ…

Q4197.音痴の矯正法について、教えてください。(1)

A.音痴には二種類あり、1耳で正しい音程、音階を聞き取れてはいるが発声の咽喉運動や筋肉の使い方に欠陥があり音をはずしてしまうパターンと、2正しい音程、音階を聞き取れていないパターンの二つがあるようです。前者は発声練習などで喉を不要に緊張さ…

Q4198.音痴の矯正法について、教えてください。(2)

A.基本は、音程をまねすること、ですが、それをうまくできないために音痴になるようです。楽器の音だとわかりづらいことが多いようですが、人の声だと、比較的まねしやすいようです。男性には男性の声で、女性には女性の声で聴かせるほうが、より効果的な…

Q4196.体のトレーニングで意識すべきことは何ですか?

A.自分の体は一番近いところにありながらも実は本当に知らないことばかりです。そして体のトレーニングはただ鍛えればというものではなく、その体とたくさん会話をしてわかりあっていくような作業であるといえるでしょう。周囲のさまざまな情報がしらずしら…

Q4195.歌うという行為の根本とは?

A.一例としてですが、私は歌うという行為の根本は「食べる」ことにあると思います。人としてのコミュニケーションであるとか、感情表現の方法であるとか、そのような答えを希望されているのかなと思いますが、この「歌う」と「食べる」は非常に関係がありま…

Q4194.早く上手になりたいのに、なかなか上達しません。練習しても喉が痛くなるのはテンションが低いからですか?

A.焦る気持ちはわかりますが、慌ててはいけません。頭でっかちになったり焦ったりするのではなく、レッスンで習得したことをただ繰り返し反復練習することなのです。 練習時に喉が痛くなるのは、テンションの問題ではありません。喉が痛い=正しく筋肉が使…

Q4193.口の奥をあけろといわれるのですが、必要でしょうか?

A.個人差はありますが、日本人の共鳴腔は欧米人に比べて狭く、また日本語の浅い発音や、言葉によるコミュニケーションが重視されていない傾向から、良い声ではつらつと喋ることから少しずれたところで、声を出すことが当たり前になっているのです。そのこと…

Q4192.いろいろなトレーナーに呼吸のことを言われます。なぜ息がそんなに大事なのですか?

A.呼吸で音色もフレーズも決まるからです。声の事に関して言えば呼吸が全てです。漠然と歌声を捉えて練習していると、音量やピッチにばかり意識がいってしまいますが、それらを安定させるものは息以外の何者でもありません。呼吸なくして、美しい声はありえ…

Q4191.歌う前におこなうことは何ですか。

A.私の場合は初めての役を勉強するときには歌う前に読み込んでから音をつけるようにしています。読み込むとは実際に口に出して言葉を読むことです。これができてから初めて音符と向き合うことになるのですが、音符をうたうときにもいきなり歌詞をつけたりせ…

Q4190.風邪や声などの病気とその対処法について(12)

A.喉風邪の予防:うがい・手洗い、乳酸菌入りの飲料やヨーグルトを取る。 対処:就寝時に濡れマスク(ガーゼマスクを滴り落ちない程度に濡らし、上を2、3㎝位折り、鼻を出すようにして装着。)をする。 (♯μ)

Q4189.風邪や声などの病気とその対処法について(11)

A.声帯結節について・・・声帯結節とは声帯にできるたこのようなものです(ペンだこのように考えると分かりやすいと思います)。 無理な発声を繰り返すことによって、声帯のある一部分が酷使され、たこのようなものが出来、声帯がきれいに合わさらなくなっ…