発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.なぜ、発声で喉仏も動いてしまうのですか。☆

A.元より、喉は発声のためにあったわけではないのです。喉仏、咽頭が動くのは、風邪で喉が痛いときにものを飲み込むときに感じたことがあるでしょう。あるいは、喉につまったり、熱いもの、冷たいものが食道を通って胃に入るまでの動きも感じられますね。唾をのむとき、奥歯が噛み合わさり軟口蓋が上がって、鼻咽腔(口-鼻)をふさぎ、舌骨とともに、喉仏を上げます。喉頭蓋で気管をふさぐ、つまり、唇、鼻咽腔、喉頭蓋で三方を閉じ舌が上がって内圧が高まる、次の瞬間、喉の奥に唾が触れて嚥下(飲み込み)が起こるのです。そういう働きを、発声のときも無理をすると伴ってしまうのです。高音やシャウトで起きやすいのは、前に述べた通りです。(♯)