発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.腰の支えとは、具体的にどこを指しますか。☆

A.体の支え、立ち姿勢を保つのは、腰椎の4、5番、これが脊椎、つまり、椎骨の積み重なりで靭帯や筋肉とともに支えます。動きの中心は、その上の腰椎の3番となります。(♯)

Q.食に関心があります。地産地消はお勧めですか。

A.似たような考えでは、身土不二。一物全体、丸ごと食べることです。小さなものでよいから全体を食べましょう。あとは、似類補類、自分の弱ったところと同じ部位を食すことです。(♯)

Q.五臓と感覚器の対応を教えてください。

A.肝―目、心―舌、脾―口、肺―鼻、腎―耳(♯)

Q.声楽とポピュラーのヴォイトレの違いは。

A.声楽は、舞台で、オーケストラを従えて声を共鳴させて伝えるオペラを目標にします。そこまでかなり長い年月と完成度を要求されます。それに対し、ポピュラーのヴォイトレは、ヴォーカルや役者、声優として必要最小限のものを短期間で習得し、仕事に結び…

Q.「声楽を限定する条件」とは何ですか。

A.声楽の特色、条件を述べておきます。 ・オリジナルの調(原調)で歌う 高音域まで声域が広い ・マイクを使わない 声量と共鳴が絶対条件 ・レガート、[母音]共鳴を中心にする ・人間の声の美しさを最大限に追求する すでに書かれた曲(オペラ、リート)…

Q.ポップス歌手や役者で優先すべきこととは。

A.ポピュラーのヴォーカルや役者の場合は、声楽家が決して出せないし、使わないような声を使うことも少なくありません。これは、スタイルの違いから起こることです。声楽からポピュラーに移ってくる人にも、クラシックより難しいものがたくさんあるといっ…

Q.武道の掛け声は、なぜ「ハッ」なのですか。

A.私が聞いた話では、口を開けるよりも下顎を下げる、次に、舌根が上がる、これを喉をふくらますというのですが、腹式の呼吸とも関係があり、意識がみぞおち、丹田、腹の呼吸に結びついているらしいです。気道を狭め、体内の圧を高め、一気に吐きだすので…

Q.なぜ、ブレスのトレーニングで早く吐いて早く吸うのですか。

A.呼吸のパターンは、吐気と吸気が交互に行われます。その長さで比べると、イコールのときと片方が長いときがあります。 1.吐気>吸気 2.吸気>吐気 量としては、同じとみてよいので、長くは少しずつ、短くはたくさん一気にとなります。話や歌は、吐気…

Q.大きな声を瞬時に出すには、どうすればよいでしょう。

A.気合いは、一瞬の緊張を下腹部で集中して支えるようにいわれます。それができないと、大声を喉で出し、喉を痛めてしまいます。大声を出すことで恐怖心を遠ざけ、ポジティブな動きに移ることができるようになります。(♯)

Q.呼吸が浅いのはよくないのですか。

A.息をひきとる、肩で息をする、と言うでしょう。(♯)

Q.体から息を吐けと言われます。

A.呼吸と腰のつながりですが、横隔膜の下部は大腰筋につながっています。普通の呼吸は15ミリ、腹式呼吸で60~70ミリ脊椎が伸ばされるので、100ミリも動くのです。それでお腹の内臓が圧迫され、その後、圧迫から解放され、そこでマッサージされているのです…

Q.骨盤底筋は関係しますか。

A.臓器を下で支える骨盤底筋への意識をしましょう。これは、ペルビック・ダイアグラムといって、骨盤の横隔膜という意味です。事実、横隔膜の動きに連動して上下するのです。 横隔膜の筋紡錘から脳の呼吸中枢へ信号が送られると、βエンドルフィンなどが出…

Q.心が浮ついて集中できません。

A.肝が据わる、体=内臓、臓腑と心との一致が求められます。瞑想などをしましょう。(♯)

Q.肩の力を抜けと言われます。

A.抜けと言われるのは、肩に力が入っているのでなく、肩が上がっていることが多いでしょう。つまり、力を抜くというより、上がっているのを下げて普通にしなさいということです。それで力みもとれるでしょう。それならば、脇をしめればよいのです。できな…

Q.脱力のポイントはありますか。

A.緊張と弛緩の連動で体の動きは、運動となります。どこを意識すればどこの力が抜けるのかと考えることです。意識することで、経絡に作用し、結果として、体のスムーズな動きにつながるからです。(♯)

Q.姿勢が固まっていると言われます。

A.膝の力を抜くことです。膝の関節には大腿骨、脛骨の大きな骨頭、半月板があります。人間の二足歩行を支えてきたわけです。 膝は、クッションのように柔らかく使うのがよいでしょう。バスケットボールのシュートで「膝を使え」と言います。それは、膝の屈…

Q.基本トレーニングは、実践に役立つように思えないのですが。☆

A.基本では、あえて実践と異なる形、状態で基礎を練るのです。稽古の型というものです。基本と実践とのギャップをプロセスとしてたどれることが、練習の方針として必要です。それには、基本で行うことの意味を、実践を交えて、ある程度、知っておく方がよ…

Q.意識を下にもつように言われました。

A.意識は下に、というのは、東洋の学問などでは、「上虚下実」といわれていることです。意識が上がるのは、逆上、いわゆる、胸辺りで「むかつき」、頭で「切れる」という状態です。この場合、意識は視線でなく、イメージのことです。(♯)

Q.集中力を高める姿勢はありますか。

A.やや内股気味に足の親指に意識をおく、そのことで交感神経が刺激されます。歩くときにも、親指で床、つかむ感じになるとよいでしょう。交感神経は手では小指です。(副交感神経は、足の小指、手の親指側です)子指には小腸経と心経が走っています。(♯)

Q.丹田は、いつも同じところにあるのですか。

A.発声や武道で使われる丹田は、下丹田、へそ下4、5センチと言われています。実体はありません。体の中心軸上、重心にも似て、体や体の重さをうまく使えるように自在に動くものと考える方がよいでしょう。固定されたり決まった動きをするというのは、必ず…

Q.姿勢が定まりません。

A.足首を柔軟にすることです。そこが固いと、膝や腰に負担がかかります。欧米様式の生活で、和式のトイレや正座の機会をなくしてしまったことも、その原因です。日常の生活でも注意して柔軟にしておくとよいでしょう。(♯)

Q.トレーニングは、どの方法がよいのですか。☆

A.方法論でなく、環境、状況での気づきの違いと考えた方がよいでしょう。その環境として、私は声を継続して育成し、記録し、分析、評価できる研究所をつくりました。そこでは、トレーナーを紹介するとともに、その指導を通じて、声の聞き方や効果にも関心…

Q.せりふの声を、どう身につけていくのですか。

A.レッスンに通えないなら、最初は、何度も本を読んでやってみてください。意味がわからなくても構いません。何度も読みこんだ分、血肉になっていきます。実践できたときに、意味がわかることでしょう。繰り返しやることによって、確かな判断力がつけば、…

Q.声楽と「ブレスヴォイストレーニング」との相違点は。

A.私のトレーニングは声楽の発声法と、よく比べられます。根本的には、求めるイメージやスタイルが表向きは違っても、声を出すことにおいては、同じことだと私は思っています。どちらもメニュや方法でなく、判断の視点で違いをみることです。条件の定まっ…

Q.姿勢と腰との関係は、どういうものでしょう。

A.姿勢での腰の入れすぎ、引きすぎなどは、他にも詳しく述べてきました。(rf) 体幹というのがよく言われていますが、脊椎を支える骨盤を中心にしたところを意識することからつかんでいくことです。(♯)

Q.「腹を使え」とは、どういうことですか。

A.腹とは腹部ですが、それを腹直筋と思って腹筋だけを鍛えてもよくありません。腹斜筋、腹横筋、背面の筋肉まで考えることです。それらがうまく連動して働かなくてはなりません。さらに、内側の腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)や内臓の状態も体調に大きく影響します…

Q.腹が定まっていないと言われます。

A.「腹を決める」というのは、決断することですから、心と直結していることばです。腹=心、それは心で体をコントロールすることでもあり、腹で事を扱うことでもあります。心身不可分ということなのです。(♯)

Q.聴覚の発生を知りたいです。

A.爬虫類と違って、地に這いつくばらない人間には、耳の精度が求められます。3つの耳小骨のうち、アブミ骨は、舌顎骨と呼ばれ、舌弓というエラの前で顎を支えていたものだったらしいです。それは、私たちが魚の頃のことで、3億7千万年前、陸上に上がると、…

Q.内臓と横隔膜の関係は、発達史としてどうなりますか。

A.4本足歩行のときには背中からつるされていた内臓が、2足歩行で立つようになると、横隔膜が天井になり骨盤が底になり囲まれます。(♯)

Q.上半身は脱力、下半身は固定と考えてもよいのですか。

A.それは考え方の一つにすぎません。全身は一つ、上半身にも力を働かせたりするし、下半身も動くときが少なくありません。全身の力を使うのですから2つに分ける考え方がよくないときもあります。何よりも、下半身の力が上半身に活かされないイメージになり…