発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

11.トレーニング/日常の練習

Q.悩みごとがあって、自主練習しようと思ってもどうしても歌う気になれません。そういうときはどうしたらいいですか。

A. そのようなときは無理をせずに、その日の自主練習はお休みしてもよいかと思います。本番などがある場合は別として、今の状態を維持するための自主練習でしたら、後ろめたく思う必要もなく、すんなり休んでいいのです。どうしても歌う気になれない、とい…

Q.仕事で声をたくさん使った日は、喉が疲れないように、控えめな声で自主練習しています。他には何に気をつければいいでしょうか。

A.自主練習に重きを置いて真剣に取り組まれているのは素晴らしいことです。その上で、声をたくさん使ったと自覚のある日は、必要に迫られない限りは無理に練習しない方がいいです。たとえ疲労を感じなかったとしても、たくさん使えば、使った分だけ疲れる…

Q.何でも歌えるようになりたくて、いろんな曲を練習しています。他にも何か練習のコツがあったら教えてください。

A.いろんな曲を歌ってみることで見えてくること、気がつくことはたくさんあるので、学びの一環としては素晴らしい取り組みです。一つ気になるのは「何でも歌えるようになりたい」ということです。 声楽で言えば、高い声の曲(オペラなら声が高い人がやる役…

Q.記事を読む仕事のときに、以前より鼻濁音が出しやすい気がしました。もっと大きな変化があればよりはっきり実感できるようになりますか。

A.「気がする」という感覚は、なんとなくそんな気がする、多分そう感じた気がする、といったような曖昧さがありますよね。でも間違いなく、いつもと違う何かしらの変化があったから「気がする」のです。しかも、意識的に行動を起こしたのではなく、それが…

V

A.カラオケは、高音への挑戦や歌い手のまねに使われるようになってきました。カラオケでは、発声はわかりにくくなります。発声や声の質は乱れているわけです。 自分のもっとも歌いやすいところで歌えることで最大限の可能性が追求できるのに、もったいない…

Q.自分では何もしなかったと感じるくらいのときに、聴いているトレーナーからよかったと言われるのは、どう捉えたらいいのでしょうか。

A.似たような状況は割とよくあります。「何もしなかった」という感覚だったと、ご自身のことを観察できているのは、あなたにとって大きな前進だと思います。 今までは、やらなくていい「余計な何か」をやっていた、そしてやらない自分にはもっていけない状…

Q.不調時の毎日のトレーニングへのアドバイスをください。

A.体の不調は、自己責任と思うことからです。 生活習慣、既往歴、運動歴をチェックします。 レポートをつける。データ、資料を集めましょう。 片足立ちで30秒から1分のキープを目指します。 股関節を柔軟にし 臀部、腸腰筋の支えとします。 元気になる声(…

Q.自宅では大きい音を出せないので、控えめに声を出して練習し、カラオケに行ったときに大きな声を出すようにしています。この練習方法で大丈夫ですか。

A.今ある環境のなかで工夫して練習に励まれているのは素晴らしいと思います。次のレッスンまでのあいだにどう過ごすか(どう練習するか)で、レッスン時のご自身の状態が違ってくるのです。 たとえば、全く声を出さずに次のレッスンに臨むのと、たとえ1回…

Q.合唱団に入っていますが、練習再開にあたって飛沫の飛ばない練習方法などあったら教えてください。

A.全日本合唱連盟が、このことに関するガイドラインを出しています。お医者さんの意見や、海外の合唱団の例も参考にしたうえでかなり細かく提示してあるので、参考にしてみましょう。 ここでは、実際に声を出すときに工夫できる練習方法について述べてみま…

Q.病み上がりで声がいつも通りになかなか戻らないのですが、どうしたらいいでしょうか。

A.久しぶりに運動すると身体のなまりを感じるのと同じで、しばらく声を出さないでいると、声帯も運動不足のような状態になるのです。筋トレやスポーツも、再開してしばらく経てば感覚が戻ってくるように、声帯も使い始めればまた柔軟性が出てきます。ただ…

Q.自宅でも大きい声を出して練習したいのでウタエットを使っていますが問題ないですか。

A.ご自宅での練習する環境は人それぞれありますので、その環境に見合った工夫をされるのはよいことだと思います。しっかり声を出したときの身体の感覚は、あたり、まえですがしっかり出したときにしか体感できませんよね。ずっと声を出せず精神的にストレ…

Q.レッスン前にどれくらい発声をしてきたらいいでしょうか。

A.人それぞれの感覚があるので、これくらいやるとよいという明確な目安はないのだと思います。その日の体調や声の調子によって発声の内容は違ってきます。これに関しては、自分で見極めていく部分ではないかと思います。ただ、レッスンで見ていてよくある…

Q.仕事の関係でレッスンをしばらく休むのですが、そのあいだにやるとよいことはありますか。

A.今までよりも練習する時間が取りにくくなるとお察しします。その限られた時間でぜひやってほしいのは「呼吸の練習」です。声を出す練習となると、時間帯や場所も限られてきますが、息を吐く練習でしたら、早朝または夜でも、ご自宅や滞在先のホテルでも…

Q.レッスン前に発声の時間が取れないので、いつもレッスンの始めは声が出しづらいです。

A.自宅からではなく出先から来られたり、または仕事帰りなどで時間がなく発声をしないままレッスンに来られる人は多くいらっしゃいます。それでも可能な限り身体をほぐそうと、廊下で軽いストレッチをしたり、息を吐いて状態を整えたりして工夫されていま…

Q.練習のとき、すぐに声が出るときと出にくいときの差が激しいのですが。

A.その差がどれくらいなものかは、実際に聴き比べないことにはなんとも言えませんが、練習のときの状態が日によって違うこと自体は、誰にでもあることだと思います。声は身体が楽器なので、その日の体調や気圧の変化などに影響されるものです。体調といっ…

Q.自宅では大きい声を出せないので、レッスンに来るまでのあいだにちゃんとした練習ができません。

A.環境によっては、練習場所を気軽に確保できないこともあるかと思います。カラオケボックスやスタジオなどで練習されている人もいらっしゃいます。 大きい声を出せない=練習ができない、というわけでは決してありません。歌でも、言葉のレッスンでもどち…

Q.1曲を練習するとき、どの段階で仕上げ、終わりと捉えるのでしょうか。

A.その1曲を練習する目的によって、捉え方は人それぞれにあると思います。たとえば、コンコーネのような練習曲の場合、その曲の課題となることができるようになればよいと捉える人もいれば、階名で歌うとできても母音アで歌うと力みが入るのでまだ終えら…

Q. いろいろな注意を受けますが、すべて同時にできるようになるのでしょうか。

A.レッスンの段階を経るごとに、いろいろなことを要求されてくると思います。以前は喉を広げるといわれていたのに、今度は細く集めるようにと言われた、などというふうに、時には、最初に言われたことと真逆のことを指摘されることもあるかもしれません。…

Q. 音源を聞きながら練習していますが、この方法はいいのでしょうか。

A.外国語のものを歌うときなどは、日本語にない音声を歌うわけですから、音声を聞いて練習するのが一番の方法だと思います。芸は何事も真似から始まるものだと思います。その音源からくるインスピレーションをしっかり自分に落としこむことが重要です。 音…

Q. 自主練の際に鏡を見ながらやった方がいいのでしょうか。

A.鏡を見て練習することをお勧めします。ただし条件付きです。 レッスンの中で、歌っている最中に、自分の意に反して口が小さくなる、縦に開いていたはずの口が横に開いていく、右側の唇だけに力が入る、肩に力が入るなど。数え上げればきりがありませんが…

Q. カラオケで練習した後はいつも話し声が掠れますが、翌日には元に戻ります。この状態はどうなのでしょうか。

A. 掠れた声が翌日には戻っているのでしたら幸いです。練習直後に話し声が掠れる、しかもいつも掠れるというのは、明らかに練習のやり過ぎ、もしくは声の出し方に問題があるかもしれません。たとえ喉への負担なく練習したとしても、声帯は身体の一部なので…

Q. レッスンでよい状態と言われるとき、自分では声の聴こえがよくなくなると感じます。

A.レッスンでそのような段階がきたら、よい方向に向かっていると捉えています。ただ、これは全ての人に当てはまることではありません。自分の声を聴き過ぎている人や、自己流のポジションを定めている人に起きる現象と言えます。本来なら、身体を使って歌…

Q. 腰痛が悪化してしばらく練習ができなかったせいで、一年前の声が出しにくい状態に戻ってしまいました。

A.風邪が長引いたり、入院したり、何かの都合でしばらく声を出せなかったという状況は、多くの人が経験のあることだと思います。しばらくの間、声帯をしっかりと使わなかったせいで、久しぶりに歌ったときに声が出にくく感じるというのは当然のことです。 …

Q. 本番に向けての練習計画をどうしたらいいかわかりません。

A.理想的なのは、常日ごろの練習をこなし、発表する曲を数か月かけて練習(ものによっては年単位で)したら、いつ本番を迎えてもいいようにしておくことです。本番があるので焦って1~2か月くらいで間に合わせようとすると、あまりいい結果が得られません…

Q. 声を鍛えるためにカラオケで練習していますが、毎回声が枯れてしまいます。

A.声を鍛えたいという思い、さらにそれを行動に移しているのは素晴らしいことです。しかし、その気持ちを、目下のところカラオケではない方法に向けた方がよいと思われます。カラオケ後に毎回声が枯れるのであれば、間違いなく声帯に負担をかけてしまって…

Q. レッスンでよい状態と言われるとき、自分では声の聴こえがよくなくなると感じます。

A.レッスンでそのような段階がきたら、よい方向に向かっていると捉えています。ただ、これは全ての人に当てはまることではありません。自分の声を聴き過ぎている人や、自己流のポジションを定めている人にも起きる現象と言えます。本来なら、身体を使って…

Q. 歌っていると、雑音が入ったように声が割れるのはどうしてでしょうか。

A.声帯に結節はポリープなど何も問題ないのに、歌っていると声が割れるという人がいらっしゃいます。最初はいい感じなのに、途中から割れだすというケースをよくみます。 そこにはいろいろな原因があるかとは思いますが、レッスンに来る前に声出しをしまし…

Q.レッスンを録音してみるように言われました。

A.録音は是非お勧めします。私自身も、自分がレッスンを受ける際は必ず録音させてもらいます。先生に言われたことがどういうことか、あとから反省材料になるというだけではなく、before afterではないですが、注意を受ける前の声が、どんな特徴があり何を…

Q.喉の調子がよくないときや体にひどく疲労を感じるときは、どのような練習をしたらいいでしょうか。

A.どちらの状態にしても練習をお休みした方がよいと思います。どんなときでも練習をすれば身になる、ということでは決してありません。喉が好調ではない中で練習をしたら、喉に負担をかけるでしょう。 疲労を感じながらの練習も、納得のいく状態には持って…

Q. 赤ちゃんのまねはよいのでしょうか。

A.発声もまた、その基本となると赤ちゃんの動きから説明するとわかりやすくなります。全てをまねるのがよいわけではありませんが、その動きを取り入れる教え方もあります。 よくあるのは、腹式呼吸を赤ちゃんに見習うという類です。四つん這い、ハイハイ、…