23.一般的なヴォイトレ/スクール/トレーナー/レッスン
A.理想的な歌い方というのは、トレーナーが歌って示してみれば、それはトレーナーの声によるトレーナーの歌い方ですから、そのまま自分に当てはまるわけではありません。それをまねようとすると、悪い癖がついてしまうことも少なくありません。 ですから、…
A.声は、できる限り、出やすい状態で保つのがよいのです。それが不安定だとかうまく出ていないことで、お腹に力をといわれているのではないかと思います。お腹に力を入れるということは必ずしも正しいことではなく、本来はリラックスした状態で発声してい…
A.自分なりにそのメニュが合うように変えてみるとよいかもしれません。何らかのギャップがあるのですから、そのギャップを少しでも小さくしてみるということです。 例えば、胸の位置を上げてといわれて、そうするとうまくできなくなるのであれば、その半分…
A.発声するときには、頭を空っぽにするのが、原則です。そういった言葉は、何か問題があったときにヒントにするとよいことでしょう。 いくら頭に入れてみても、身体がその通りに動くわけではありません。また、それが消化するのに時間がかかるものです。ま…
A. 目的や期間、プロセスにもよりますが、歌うことの向上が目的なら、そうはならないでしょう。たまに、喉を締めさせたり、お腹の呼吸が使えない、身体で歌えないようになるケースがあるようなので、そこは要注意です。 ただし、急げば、バランスを崩すし、…
A. それは、その先輩が、そうであったということで、あなたもそうであるかどうかは分かりません。というより、何のために使い、何に役立ったかどうかということもあります。 そのヴォイストレーニングの本やメソッドが、あるいは、ついたトレーナーとはうま…
A. 確かに、どのような習い事でも、すぐにわかるというものではありません。ですから、合うとか合わないというよりも、続けている中で、得られるものを吸収すると考えた方がよいと思います。 ただ、合わないということが、どういう意味かによっては、トレー…
A. ともかく発声といえば、あくびの状態というようなブームは過ぎたようです。息を強く吐くとか、短く鋭くみたいなトレーニングも一巡したのかもしれません。息という見えないものを感じさせるために、温かい息を吐くとか、身体を温めるように吐くなどとい…
A. とても難しいことですが、いわゆるエビデンスの取り方に気をつけることだと思います。 私が気をつけているのは、第一に、長期的な効果です。短期的に効果が出ても、元に戻るようでは、本当のトレーニングとはいえません。
A. それがあまりできていないのか、それをより完全に仕上げていくことによって、次のステップに進むというようなプロセスだからではないでしょうか。 指導者によっていろんな考え方があるので、そこは何とも言えません。 極端な話、本当にレガートがきちん…
A. トレーニングは結果を出すためなので、それが正しいかどうかということよりも、効果が出るかどうかということが大切です。ただし、そのことを疑い、トレーナーの指導に疑問を感じるのは、効果を半減させてしまいます。体で習得していくものは、イメージ…
A.目的やあなたのタイプによって、かなり違います。いろんなものをやって、自分が合うと思うものを選んでいけばよいと思います。よほど偏っておかしな形で行わないのであれば、スポーツや運動など同じように、普通に柔軟運動や筋トレをしておけばよいのです…
A. 歌がうまく歌える先生ほど、あまり苦労もしないで歌えるようになっているので、なぜうまく歌えているかがわからないのです。つまり、小さな頃から5キロ以上も、通学している子供たちが、足が速いというようなことと同じです。そういう場合は、そうでない…
A. 日本人からみると優れていると思いますが、やはり、人によります。 たとえば、世界的なヴォイストレーナーとして最も著名な人の声は、レッスンで指示している声だけを聞いても、プロの声だとわかります。セス・リグス氏などは、何度でも、その声だけを聞…
A. 日本人に対しては、あまり成果をあげているとは思えません。日本人は、そういうところにも、たくさん習いに行っていますが、ゼロから実力歌手にした実績は見当たりません。有名なトレーナーほど有名な歌手を引き受けるということもあるでしょう。 大体が…
A. スピリチュアルなどの分野と同じで、欧米など海外に行ったり、カリスマトレーナーについたら、それが肩書に使えるという、そのための投資のように思えます。そこで、もしセス・リグス氏以上に、パワフルなすばらしい声になったという日本人がいたら、紹…
A.本やYouTubeなども、ステージを直前としたときのヴォーカルアドバイスがほとんどです。それは、プロデューサーやディレクターの立場からアドバイスです。 それを私は部分的処方と名づけています。そこでやってみてすぐに効果が出るようなことをならべて…
A. どんな体感だったか「よくわからなかった」というそれ自体がひとつの答えです。そのような質問をされたら堂々と「よくわからなかった」と返答すればよいのです。トレーナーは、優等生のような返事を求めて質問しているのではないと思います。たとえ声の…
A.どのレッスンでも同じ内容ということはないのに、単価だけで決めるのはおかしなことでしょう。 しかし、現実として、今の社会では、時間単価で、同一トレーナーなら同額というのが、フェアなこととして求められています(多い回数での割引は納得しやすい…
A.回数が多く、時間をかけた分、見返りが大きいということは確かにあります。
A.自分によかったとしても、よいというのは何がよいのかを考えてみましょう。早いのか簡単なのか安いのか、即効的なのか長く使えるのかなど、さまざまです。 そういう判断を的確にするために、日頃から考えておくことです。いろんな人や情報に接して多角的…
A.私たちはどうやっても自分の声を客観的に聴くことができません。なので自分の判断と、トレーナー(ライブであればお客)の判断とで違いがあるのは当然のことだと言えます。 もう一つ気になることは、あなたが自分の声を聴き過ぎていた可能性もあるという…
A.発声の基礎的な部分のトレーニングは、どのジャンルであっても、それぞれの場で同じ基礎が役立つという捉え方をしています。ライブや舞台、朗読や講演など、活躍する場は違っていても「本番前にこれをやると調子がいい」と好んで取り入れている方法は割…
A.男女に関わらず、実際に変わる可能性のあるところを中心に行います。ただ、男性の胸声について理解が足らないトレーナーもいるでしょう。
A.後に回してもよいです。質疑応答は、下手に答えるよりは、後で正しく返答する方がよいでしょう。自分の話に責任をもつために答えるのだから、返答できなければ情報不足や用意不足をお詫びして、「しっかりと調べてお返事します」という対応でよい。誠実…
A.体や発声にだけ忠実な、ヴォイトレの延長上のヴォーカルや欧米の歌唱にまったくもって忠実なヴォーカルは、私のところにもかなり優秀なレベルでいました。そういう人は、ヴォイトレをやりたい人のなかでは、あこがれや目標でした。ただ、うまいと思って…
A.先生や師匠の前座にもメリットとデメリットがあります。師の威厳や作風の傘の中でやるということは、おのずと客が師に似たものを求めるわけですから、本人も知らずと師に似ていくことを上達と思うということです。日本の多くの学ばせ方は、向こうのもの…
A.ヴォイストレーニングについては、考え方もやり方も狙いも、指導しているトレーナーの出自や専門もそれぞれに違います。劇団などでは大声トレーニングをせりふで言うことから声を鍛え、アナウンサーやナレーターの学校では、発音・滑舌トレーニングから…
A.どうしても積み上げ式で10、20、30…50、80パーセントとしてしまいがちなことです。しかし、計算で進めていくのではブレイクスルーできないのです。(♭)
A.若くして、あるいは少しのレッスンで、よい声や高い声が出るようになった人は、そうでない人に対して、あまり育てることはうまくないのです。そうでない人ほどそういうトレーナーをみて、あこがれ、絶対的な信頼をおきます。それがよくないとはいいませ…