発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Q4465.声のトレーニングを急いで行えば最短でどのくらいでできますか。

A.本当は25歳くらいまでは、まだまだ声帯は未熟で不安定な時期なのです。声域も安定していません。このことを充分に知っておいて、決して焦らないことです。20歳前後で声のトレーニングがうまくいかないのはよくあります。そういうときに無理なトレーニング…

Q4466.リズムに親しむには何から始めたらよいでしょう。

A.曲を聴きながら、手や足で強弱を打ってみましょう。強弱がうまくとるには、カスタネットやスティックなど、パーカッションを使うとよいでしょう。手足よりも正確にチェックできます。スティックを強のまえに高くしましょう。右手○と左手×でリズムをとりま…

Q4463.自分の意見をたくさん早口で述べてしまいます。

A.周りの人間から見ると何を言っているのかわからない状態になっています。同じことを何度も言い換えているだけのことが多いのです。結局どういう内容なのか、他の人は理解できません。相手にわかりやすく聞き取りやすい話し方で相手の意見を聞きつつ、自分…

Q4464.先日あるテレビ番組を見ていて感じたことですが、全体的に見てJポップの音域が高くなったなという印象をもちました。どうなのでしょうか。

A.特に男性歌手達の声で感じることが多いです。一昔前の深みある声というのはいなくなってしまったような印象をうけます。昔が全ていいとは思いませんし、軽い声が支持を受けているのが現在なのでしょうから否定はできませんが見ていて単純に感じたこととし…

Q4461.生まれて何か月かでしゃべる赤ん坊もいるのですか。

A.赤ん坊はいろんな発音ができません。まだ喉頭が首の中で高いところ、7つある頸推の2番目(C2)あたりにあるからです。あごが比率として大きく、咽喉から喉頭の空間が食道に近いし、舌も平らで気道へいかないのです。生後4ヶ月目くらいに咽喉が下降し…

Q4462.楽譜のリズム読みが、苦手です。

A.リズム(音符)の読み方を変えてみると分かりやすくなります。そこに動作もつけてみるとよいでしょう。 声(よみ) 動作8分音符 ライ 頬に両手4分音符 ター 膝を両手で打つ2分音符 ターアン 胸のまえで手を一拍打って、丸くまわす4分休符 スン 両手を…

Q4459.会議などのグループ・ディスカッションでは、伝えることで大切なのは何ですか。

A.スピードが重要です。会議などで、自分の意見を相手に通すためには、自分の意見をきっちりと持っていることが、何よりも大切なことです。例えば、二人の社員が同じような企画内容を考えてきたとします。一人は自分の考えてきた企画に自信を持っており、誰…

Q4460.本番が近づくと恐くてたまりません。

A.どのジャンルにおいても本番というのは常に緊張との戦いだと思いますが、歌い手という職業の本番というのはその中でもちょっと特殊だと思うことが多いです。一般の健康な人ならばだれでも声はでます。素人でもカラオケ名人のようなひとはいますし、歌を歌…

Q4457.母音は口の形で決まるのですか。

A.母音については、舌が後ろの後舌母音は、ア、ウ、オ、舌が前の前舌母音は、イ、エと、口腔と補助して咽頭腔の大きさの違いによって決まります。口の形を動かさなくても母音は言い分けられます。口の形はそれをよりクリアにしているだけでその前に決まって…

Q4458.リズムに慣れるためのメニュを教えてください。

A.まずはリズムを感じでみましょう。・同じ音が何回も繰り返されるところ・音の長さや休み(ブレーク)が変化すること・音の強さが変化すること・音の強いところと弱いところのパターンがあるところ、そのパターンが変化するところ 日常の音のなかにリズムを…

Q4455.プレゼン時に注意しなくてはならないことは何でしょうか。

A.企画への自信や熱意のあまり、「これはこうだ」「これはこうすべきである」などと、自分の意見ばかりを押しつけてしまうことです。その提案や意見がいくらすばらしくても、押しつけがましい言い方となっては、反感を買います。「これはこうではないか」「…

Q4456.暗譜が苦手です。

A.人によっては目で見ていれば覚えるという人もいらっしゃいますが、私は実際に声に出して歌って、何度も繰り返してやっと少しずつ覚えていくタイプの人間なので、唇や舌、頭すべてが何もしなくても歌詞が出てくるところまで持っていかないと不安になってし…

Q4453.人間と動物は、しゃべることに関して何が異なるのですか。

A.声道を口腔と咽頭腔との二つにわけ、直角にすることで、はっきりした2つのフォルマントが生じ、母音を明瞭化します。 声道がのどの奥で直角になると、口の奥が広く、舌の自由度が増します。 人は何百種類もの音を扱えますが、類人猿は数種類くらいだそう…

Q4454.リズムの語源について教えてください。

A.リズムの語源は、リュトモス(流れる ギリシア語)です。 時間の流れを刻み、区分してパターンとしてのまとまりでグループ化され、繰り返すのをリズム=律動といいます。その刻みの最小単位が拍です。(♭θ)

Q4451.内容が多く、話すスピードが速くなってしまいがちです。

A.予め、時間を計算しておくことです。相手のことをよく考えて、テンポや言葉を選ぶことです。相手がわかりにくい言葉はゆっくりと話したり、重要な点を繰り返すことも大切です。そういうところでは、声ははっきりと切り、聞き取れないことのないように話し…

Q4452.朝起きると声が出辛いのですが

A.寝て起きたばかりだと声は出しづらいものです。私自身も午前からの公演は歌いますが、本音でいうと苦手です。特に高い音を決めなければいけない時などは寝起きだとしんどいですよね。例えば午前中の公演がある場合だと私は6時前には起きるようにしている…

Q4449.おうむや九官鳥が話せるのはなぜですか。

A.人や九官鳥のように、気道が直角に屈曲すると、音声が分節化でき、言語音の発声がしやすくなるからです。でも音を真似ているだけで、話しているとはいえません。動物の喉頭部は直角からはほど遠いため、人のように音声を分節化できないのです。(♭ф)

Q4450.リズム感とは、何を感じることなのでしょうか。

A.時間のなかで、ある一定の組み立てをもった動きの変化、それがくり返し感じられることで、周期をとれることです。たとえば心臓の鼓動、呼吸、ことば、歩行、体内時計などはリズムをもっているといえるでしょう。ポピュラーの主なリズムパターンでは1小節…

Q4447.大勢を前にしたプレゼンの声はどうすればよいですか。

A.自分の考えた企画を通すためには、入念な下調べなどの準備が必要になってきます。自分の中では充分に準備して、自信を持って臨んだつもりでも、失敗に終わってしまい、企画が通らないことも少なくはありません。こういうとき、あなたはなぜ失敗したのか、…

Q4448.うまく出ているのかうまく歌えているのかわからなくなってきたのですが。

A.声というのは自分で判断し辛いものです。自分の耳だけを頼りに歌っていると自分では上手くいっているような声でも、あまりいい反応や評価を貰えないことがあります。そのような時は基礎的なトレーニングに立ち返ってみるとよいでしょう。声と言うのはその…

Q4445.発声器官について、人間は動物とどう違うのですか。

A.人が直立し、二足歩行へ移行すると、脊椎が地上に対して垂直となり、頭は背骨の真上にきます。おのずと首が地面に垂直になりました。四足歩行の時には、鼻腔・口腔・咽頭腔、および、喉頭がほぼ一直線上に並んでいた気道が鼻咽喉で直角に屈曲するようにな…

Q4446.リズムと体や筋肉は、日本人と欧米人はどう違うのでしょうか。

A.たくさんの違いはあります。一例としては、欧米人は、ボクシング、フェンシング、バスケット、ゴルフなど伸筋を、日本人は、柔道、剣道などが屈筋をよく使います。相撲、空手などは、伸筋、突っ張り、テッポウ(柱に突っ張りをくり返す)と、伸筋を使いま…

Q4443.話しベタを直したい。

A.話しベタには無口な話しベタとおしゃべりな話しベタの2種類があることも知っておきましょう。後者は、自分の話は相手にも楽しいと思い込んでいるため、聞いている人も面白がって聞いてくれると勘違いしがちです。長々と聞かされるほうにとっては、迷惑き…

Q4444.口の天井を効率よく上げる方法を教えてください。

A.効率よく響く声にしていく為に必要不可欠なのが、口蓋、つまり上顎の天井を高く持ち上げるということです。しかし、この口蓋を高く持ち上げるという動作は日常生活ではあまり行われないので、感覚を身につけることが難しく感じるかもしれません。私がお勧…

Q4441.人間がことばを使えるようになったのはなぜですか

A.人は直立して生活するようになったことで、脳も大きくなりました。そして、声の通り道がのどの奥で直角にまがりました。そのために、口内が広くなり、舌の動く範囲が広がりました。これによって、ことばのいろんな発音(構音)が容易にできるようになった…

Q4442.日本人のリズム感は、欧米の音楽のもつものと異なるのですか。

A.リズムは、その人のもつ運動的(動物的)感覚ともいえます。 極端にいうと欧米人のもつリズムは、馬にのったときに感じる駆け足に感じるアップビート中心で、動的運動で裏拍を中心とした律動、私たち日本人のは、あたかも農作で鍬で耕すダウンビートの反…

Q4439.何となくその人の態度や感じが好きになれないのは声のせいもありますか。

A.そういった原因の中で、声は意外と大きなウエートを占めています。その人が嫌いなら、その声も嫌いになります。しかし、その声が嫌いでその人が嫌いになることもあります。声がその人の印象に占める割合はそれほどまでに大きいことを忘れないでください。…

Q4440.口呼吸か鼻呼吸のどちらでしょうか。

A.ブレスの問題ですが、人それぞれ、教わってきた環境によってこの問題の答えは分かれます。人によってこの答えを、良し悪しで考え、相反するほうを否定的な意見で答えようとする人がいますが、私はどちらも一長一短であると思っています。日常生活における…

Q4437.動物はしゃべれるようになるのですか。

A.動物に人間のことばを教える試みとしては、ボノボといわれる類人猿の「天才ザル カンジ」(1980~)が有名です。そこで言語能力はみられたのですが、発声器官がそれに伴わないので限界がありました。ヘイズ博士夫妻は、チンパンジーに言語を教えようとし…

Q4438.リズムとテンポは、どう違うのでしょうか。

A.たとえば「自分のリズムで仕事をする」というように使うときには、「自分のテンポで仕事をする」というように、そのペースを表わします。リズムというときは少しメリハリが感じられますね。音楽で使われるリズムは、そこで時間の経過を感じさせる動き、変…