発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

00.同問異答(20人のヴォイストレーナーと専門家の回答)

Q. 今の日本の声楽、ヴォイストレーニングのレッスンメニュへの意見や提案

A.私自身は、どの様なメニュでも、それなりの使い道があると考えているので、これは使えないというようなメニュは、特にありません。どのようなメニュでも、生徒さんの目標や習熟度・目的に合わせて、使い分けていくのがよいだろうと考えています。(♭Ξ) …

Q.ことばをかまないようにするにはどうしたらよいですか。

A.役者、声優、一般の声の相談などの生徒さん方に接してきてトレーナーとして感じることですが、ことばをかむひとほどやたらと読み方が早いです。しかも表情も、表現も乏しい人がおおいです。何かを表現しようと思ったらそんな早さにはならないと思うところ…

Q. のどがかれるようになってきました。かれないようにするには、どんなメニュを使うのですか。

A.まず、病的な声のかれではないことが前提ですが、声を使うときに、がんばり過ぎ・使い過ぎになってしまうと、声はかれやすくなります。ですから、『がんばり過ぎない・使い過ぎない』ということを、いつもこころがけることが、まず一番大切です。ここで間…

Q. 声という面に限定して、そこでの差を教えてください。

A.ひとことで言えば、「声と体の日々のケアと自主トレ」でしょうか?声は、体と密接に連携していて、よい声を出すためには、体をうまくコントロールしなければなりません。体の健康が損なわれていたら、よい声が出しにくくなるというのは、当然です。喉はも…

Q. 頭声と胸声とミックスボイスの練習法について教えてください。

A. 頭声・胸声については、いろいろな考え方、言葉の定義など、いくつかの問題があります。それはとりあえず触れないことにしておおまかな取り組み方を示してみます。頭声とは、出している声が頭に響いている感じがする声で、通常これは声域の中の高音部に…

Q. 声を出すように意識をしているのですが、その部分に「力が入ってしまっている」と感じるときがあります。口の中に大きな空間を作ろうとして頑張り過ぎているのでしょうか?力が入ってしまうのはよくないことなのでしょうか?

A. 力が入り過ぎてしまうことはよくないことですが、力を抜くことばかり意識していると、必要な筋力まで失ってしまうことにつながります。このあたりの加減が、なかなかむずかしい問題になってきます。声を出すように意識をしたときに、その部分に「力が入…

Q. 首の後ろをほぐしていただいたら、スコーンと抜けた声がでて、とても声が出しやすくなりました。首のつまりと、声に関係があるのでしょうか?

A. 声帯の回りの筋肉は、声を出すために声帯と連動して、さまざまな働き方をしています。使い過ぎたり、偏って使ったために、筋肉が凝ってしまうことは、声の場合にも当然起こります。しっかりした声であればあるほど、起きやすくもなります。そのコリにつ…

Q.発声の際に、舌の扱いはどうしたらよいのでしょうか。

A.舌は、言葉をあやつるのにとても重要な器官です。発声の際に、この舌を、言葉を構成すること以外に活躍させることは、言葉の発音が不自由になってしまうので、避けるべきだろうと思います。よく、発声時には舌を上げてはいけないとか、しっかり平らにある…

Q.発声の際に、お腹の使い方は何かやり方があるのでしょうか。

A.いろいろなやり方があります。日本では、武道などの影響からか、かなり昔から丹田がそのひとつに取り上げられています。声楽の世界でも、そのあたりを奨める日本人の先生もいます。しかし、西欧が起源の声楽の世界では、主に横隔膜の近辺を大切にすること…

Q.トレーナーの皆さんは普段どこで練習されているのですか?

A.自宅で自主トレをしています。町内会の規則で夜9時までは、ピアノなど楽器の練習をしてよい決まりになっているので、一戸建てですが、防音などの対策はしていないので、昼間でも雨戸もカーテンもしっかり閉めて、自主トレをします。レッスン生の皆さんの…

Q1.舌根の力みをとるためにはどうしたらいいですか? Q2.舌根を下げても腹式呼吸だけでは息を調整しきれず、鎖骨のあたりを絞めるような感じにするとよいと聞いたのですが、それは本当でしょうか?

Q1.舌根の力みをとるためにはどうしたらいいですか Q2.舌根を下げても腹式呼吸だけでは息を調整しきれず、鎖骨のあたりを絞めるような感じにするとよいと聞いたのですが、それは本当でしょうか? -----------------------------------------------------…

Q.レッスンによって大きく変わったり、上達した実例と、そのビフォーアフターについて、どんなメニューで何がどう改善されたかを教えてください。(複数回答可)

A.・軽くて芯の無い、散り気味だった声が、力強く、太い声も出せるようになった。 ・声量はかなりアップしたが、声全体のバランスはあまり変わらず、やや通りやすい声になった。 ・かなり声量はアップし、息もれしない声に近づきました。 ・かなり弱い声で…

Q.自分の歌を聞くとどれも同じような音色なのです。表現を豊かにしたいのですが、どうすればよいでしょうか。

A.表現を豊かにするには、音色を変える練習、色々な声を出す練習をするのがよいでしょう。たとえば、大きな声・小さな声、強い声・弱い声、張った声・抜いた声、息を混ぜない声・息を混ぜた声、、、などです。実際に試してみるとよくわかるのですが、簡単そ…

Q.声をつくってしまうくせをなくしたいのですが、どうすればよいでしょうか。(1)~(11)

A. 歌声などの声は本来、造るもの、造りあげていくものなので、造ってしまうことは悪いことではありません。また、まわりの人たちからは、つくったような声でおかしいと言われていても、ご本人としては造っているつもりではなく、ごく自然にそうなってしま…

Q.レッスンではトレーナーのいわれることがうまくできません。不器用で向いていないのでしょうか。(8)~(13)

A.そんなことはありません。レッスンではトレーナーはいろいろなやり方、その方にあった方法を提案していきます。たまたまその時にやってみた方法があわなかっただけかもしれません。いろいろなアプローチを提案するのもトレーナーの仕事ですから、なんだ…

Q.レッスンではトレーナーのいわれることがうまくできません。不器用で向いていないのでしょうか。(1)~(7)

A.トレーナーの指示通りのことが、すぐにできるようならば、あっというまに一流になれるかもしれませんが、ほとんどの生徒さんは、なんとなくしかできないものです。生徒さんのその微妙な変化を、しっかりキャッチして、応援して伸ばすのが、私の好きなレ…

Q.上達の早い生徒さんをみて、上達のコツを教えてください。(7)~(13)

A.上達のスピードも人それぞれで、早ければいいかというと一概にはそうとも言い切れません。時間をかけても一つずつじっくりと自分のものにしていく方もいます。時間がかかったからといって決して自分が悪い、向いていないとは思わないでいただきたいのです…

Q.上達の早い生徒さんをみて、上達のコツを教えてください。(1)~(7)

A.上達のコツは、いろいろあると思いますが、なんといってもその王道は、自主トレーニングの量と頻度でしょう。さまざまな境遇の生徒さんたちと接していると、特にその重要性が浮かび上がってきます。レッスンの中で、自主トレの頻度と量とタイミングについ…

Q5125~5128.鼻にかかった声を直すには何が必要ですか。(11)~(14)

A.鼻にかかった声の場合、風邪などで鼻づまりになった時にもなりますが、それ以外に軟口蓋の動きが悪いために声が鼻から抜けるために起こるようです。声を出しながら鼻をつまんで声が変わるようであれば軟口蓋の動きが原因です。軟口蓋の動きを良くするため…

Q5120~5124.鼻にかかった声を直すには何が必要ですか。(6)~(10)

A.鼻にかかった声に自覚があってもなくても、一度鼻をつまんで(指で鼻の穴をふさぐ)声を出す、歌うことを行なってみましょう。強固に鼻にかかる人はまともに声が出ず、鼻をつまんでマ行(マミムメモ)を発音したときのような詰まった声になるはずです。ま…

Q5115~5119.鼻にかかった声を直すには何が必要ですか。(1)~(5)

A.鼻風邪をひいたり、花粉症などで、軽くても鼻の炎症や鼻づまりがあると、声はどうしても鼻にかかってしまいます。そのような場合は、鼻の炎症を治さなければ、鼻にかかる声の改善は、むずかしくなります。それとは別に、鼻に響かせようとするあまり、声が…

Q5024~5030.シャウトして歌ったら声がガラガラに枯れて、かすれた声になってしまったのですが、1時間ほどしたら元に戻りました。(7)~(13)

A.一時的に炎症を起こし、休憩したとのことで、炎症が一時的におさまったような気になったことだと推測いたします。これを繰り返していくと、声帯の一部分にのみ負担がかかり、そこが固くなり、声帯結節になったり、全体に炎症する声帯炎になっていくことか…

Q5018~5023.シャウトして歌ったら声がガラガラに枯れて、かすれた声になってしまったのですが、1時間ほどしたら元に戻りました。(1)~(6)

A.やってはいけないとは言い切れませんが、お薦めはしません。できればチャレンジしないほうがよいでしょう。うまくいけば、シャウトはできるようにはなるかもしれませんが、それ以上に声を壊す危険性の方がかなり高いからです。シャウトはできるようになっ…

Q4929. 嗄声について(11)~(14)

(1.嗄れたことがありますか。その原因と対処法について教えてください2.嗄れない声にするためのメニュはありますか3.嗄れる声にならないための日常の管理を教えてください A1.仕事場で長袖を着ていても効き目がないほどの強力な冷房の中、しゃべり続け、喉…

Q4924. 嗄声について(6)~(10)

1.嗄れたことがありますか。その原因と対処法について教えてください2.嗄れない声にするためのメニュはありますか3.嗄れる声にならないための日常の管理を教えてください A1.声帯は疲れるものだということを知らなかった頃、長時間にわたって歌っていたら声…

Q4919. 嗄声について(1)~(5)

1.嗄れたことがありますか。その原因と対処法について教えてください2.嗄れない声にするためのメニュはありますか3.嗄れる声にならないための日常の管理を教えてください A1.長期にわたって声が嗄れたことはありませんが、一時的なものなら、数えきれないほ…

Q4737.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(9)(10)

A.まず、言葉をはっきり発音しているでしょうか?顔の筋肉、口の中の筋肉、舌の筋肉が使えていなければ、声はこもってしまいます。また、呼吸が浅く、発声時に子音が出ないとやはりはっきり聞こえてきません。リップロールや巻き舌の練習をすることをお薦め…

Q4738.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(11)(12)

A.声がこもりやすいということは、声帯がしっかりなっていない、そして口の中や鼻のなどの共鳴気管の広がりがないため、響かないということが考えられます。こもりやすい声をどうしたのかということもありますが、もしこもりを解消させたいとお考えであれば…

Q4735.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(5)(6)

A.声がこもりやすい方に共通するひとつの要因は、口の開け方がとても狭いということです。試しに「アー」と発しながら口を動かして形や開け方を変えていくと、母音アだけでも色々な発音になるのが分かります。これは誰が試してみても口を狭めたときは声がこ…

Q4736.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(7)(8)

A.声を出す時の口の形に注意してください。鏡を見てほしいのですが、まず普通に話してみてください、そして歌ってみてください。口の形が変わっていませんか?声がこもる原因として、下あごに必要以上に力が入っている可能性が考えられます。鏡で口の形が話…