発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

00.同問異答(20人のヴォイストレーナーと専門家の回答)

Q.音大について知りたいです。感想や音大で学んだカリキュラムを詳しく教えてください。

A.1年 1、2年生の間は一般教養の科目が多いので、専門的な科目はあまりありません。それでも、声楽のレッスンは毎週あります。副科のピアノのレッスンも毎週あるので、これらの課題を毎日自主練習しながら、他の科目をこなします。特に印象に残っているのは…

Q. 家で毎日できるヴォイストレーニングメニュを教えてください。

A.「家で」という条件が付いてしまうと、大きな声は出せない環境ということになると思いますが、可能な限り、週5~6日は、心おきなく声を出せる環境を、確保したいものです。 では、大きな声を出せない環境では何ができるかというと、声を使うものは「ハミ…

Q. 歌を1曲マスターするまでの練習とヴォイストレーニングを知りたいです。

A. 人によって、また、得意不得意によって、取り組み方は違うでしょう。私の場合は先ずメロディーの音取りをします。楽譜を見てメロディーを階名読みしながら、音程を確認していきます。ここでいきなり鍵盤楽器などを弾いて、音取りをする人も少なくないか…

Q. あがらないためには、どうすればよいでしょうか。

A.もっとも簡単な方法は、慣れることでしょう。たとえば歌うことなら、何度も繰り返しいろいろな曲を歌って、歌うことに慣れる。あるいは、何百回も同じ曲を歌って、その曲に慣れる。もちろん、歌うこと・歌う曲、両方に慣れる方がいいですが、さらに、人前…

Q. ステージとヴォイストレーニングの関係を教えてください。

A.ステージで最も大切なことは、表現することです。ヴォイストレーニングは、その手段・素材となる「声」のトレーニングですが、これを全く重要視しない表現者も少なくありませんでした。ジャンルによっては、今でもあまり重要とは考えていなかったり、ある…

Q. 歌唱が一本調子になります。もっとメリハリをつけたいのですが、どうしたらよいのでしょうか。

A.ある程度ヴォイストレーニングが進んでくると、よくおちいる問題が、「歌が一本調子」という壁です。なぜ、歌が一本調子になってしまうのか、それは、一本調子で歌っているからです。やっと「よい声」が少し出せるようになると、歌のどの部分も、その「よ…

Q. 声が長く伸ばせない、ロングトーンができません。

A.声を長く伸ばすには、呼吸量が足りないと不利だということは、気が付いていることでしょう。呼吸練習にしっかり取り組んで、呼吸力をアップすることが、役に立ちます。ジョギングなどの有酸素運動も、有効です。ロングトーンをする前には、たっぷりと息を…

Q. デックングについて教えてください。

A.デックングは、ジラーレと同じような意味で使われる場合も少なくないようですが、デックングは「被う。包む。」、ジラーレは「曲げる。回す。」と、まったく違う意味を表します。どちらも高音域の発声に関して、よく使われるので、レッスンを受ける側とし…

Q.ジラーレについて教えてください。

A.「ジラーレ」とは、イタリア語で「曲げる」という意味です。高音域を発声するときに、うまく出せない声楽家志望の方に、よく言われる言葉です。「しっかりジラーレして」と。高音域の苦手な方や、どうしてもさらに高音域を出したい方は、顎を上げて斜め上…

Q. ビブラートがよくないのですが、どうすればよいですか。

A. 歌では、ビブラートをかけるということを、よく耳にしますが、声楽ではビブラートはかけるものではなく、よい声が出ているときに、自然に声に付随してくるものと考えています。クラシックでも、楽器になると、弦楽器などに代表されるように、弦を押さえ…

Q. 共鳴についてうまくいきません。パワーがないし、一定に保てません。

A.共鳴には、いくつかの種類があり、それらの複合具合のさじ加減によって、声はさまざまに変わってきます。それは、トレーナーや先生の好みで決められてしまうことも少なくありません。 どの共鳴にも共通している点は、共鳴のさせ方を体で実感し、繰り返し…

Q.イーウが共鳴しにくいのですが、どうしたらよいでしょうか。

A.たまに、「イ」は共鳴しやすいという人もいますが、ほとんどの場合、何度も繰り返し訓練して、共鳴しやすくなったことが多く、何の努力も訓練もせずに、響きやすいという人はあまりいないでしょう。 「イ・ウ」が共鳴しにくいということは、それ以外の「…

Q. マスケラについて教えてください。

A.「マスケラ」とは、イタリア語で、「仮面」のことですが、ここで安易に普通の「お面(めん)」と混同してしまうと、少し話が違ってきます。「お面」は、ほとんどの場合、お祭りの屋台などで売られているように、顔全体を覆うものですが、「マスケラ」は仮…

Q. 声域が狭いので拡げたいのですが、どうしたらよいでしょうか。

A.声域の狭い方は、2つのタイプがあるようです。ある程度の大きめの立派な声が出せるが、声域が広くない場合と、声そのものがあまり出せない、あるいは出し慣れていないタイプです。 後者の場合は、声を少しずつ出し慣れていけば、意外に声域が狭くないこと…

Q. ハミングのトレーニングの目的とやり方

A. ハミングのレッスンメニュとしての使い方は、他のメニュと同じようにトレーナーによっていろいろだと思いますが、基本的には、鼻腔共鳴を上達させるために使われていると思います。以前の日本人は、邦楽(和製ポップスや歌謡曲などのことではなく、歌舞…

Q. 声が固いのだが

A.声が固いと言われる方は、喉を使っているわりに、響きの少ない場合も多いようです。喉が未発達でうまく使えず、小さく弱々しい声しか出せない状態から比べれば、たとえ固い声でも、そこそこしっかりした声が出せるという点では、ワンランク上のレベルと…

Q. ことば、発音が、はっきりしない

A.ことば、発音が、はっきりしないと指摘される場合は、滑舌が悪い場合と、声がこもっている場合があります。もちろん、両方とも当てはまる場合も少なくありませんが、いずれにせよ、それぞれの問題点を改善していく必要があります。 滑舌の改善は、発声自…

Q. 声が小さく弱々しい

A. 話し声が、小さく弱々しい人に共通していることは、病気の場合を除いて、喉(声帯)が未発達ということでしょう。その原因はさまざまでしょうが、基本的に大きな声を出さない、あるいは出せない環境で育ったり、長く生活をしていたりすることが考えられ…

Q.外国人との歌唱の違いは何ですか。

A.外国人といっても、白人・黒人・黄色人種、近くからは韓国・中国・モンゴルから東南アジア諸国、インド・パキスタン、中東の国々からヨーロッパ・アメリカ・ロシア・南米・オーストラリア、等々。さまざまな外国人のそれぞれに、生活環境の地理的背景や文…

Q.外国人との発声の違いは何ですか。

A.外国人と一口に言っても、人種・民族・国家の違うさまざまな外国人の発声があるので、その違いもいろいろです。昔からよく言われているのは、日本人の声は浅い、あるいは、口先だけを使っているということでしょうか。特に英語圏の人々に比べれは、確かに…

Q.しぜんな声とは?

A.しぜんな声とは、全身を楽に使って出す声でしょう。 これでは漠然としていて解りにくいかもしれないので、「歩く」ということに置き換えて考えてみましょう。靴の影響もあるので、屋内を裸足で歩くとしましょう。 しぜんな歩きとは、どういうものでしょう…

Q.ブレスが続かないのですが

A.ブレスが続かない場合、原因としては、2つのことが考えられます。 まず、呼吸のコントロールが上達していないことです。日常的に、ある程度の有酸素運動や、ややハードなスポーツなどをしている場合は、肺活量としては問題がなくても、発声時の呼吸のコ…

Q.声によい柔軟体操を教えてください

A.今では、柔軟体操といえばストレッチのことと思われるほど、ストレッチという言葉が普及していますが、そのわりには正しくストレッチが理解されてはいないようです。もともとは、ヨガの修行のアサナが、体を柔軟にする効果が高いので、一般の人にもそれを…

Q. 口を縦に大きく開けようとすると、口に力が入ってしまいます。口に力が入らず、しっかりあけるにはどうしたらよいでしょうか。

A.まず考えられるのは、口回りの筋肉等が硬く、開け慣れていないということでしょう。安全な方法としては、無理な力を入れずに、声は出さず口だけ縦に大きく開ける練習をすることです。これを何度も繰り返して、力を入れずに口が縦に大きく開けられるように…

Q. 格好いい声、立派な声を無意識のうちに出そうとしていたようです。個人的な資質、時代や家庭環境も含めて、大きく影響しているのではないかと思っています。どうしたら普通に声を出せるでしょうか。

A. 体も喉も呼吸も声も、すべて力を抜いてリラックスして声を出すことが、一番の近道でしょうか。 大きく深呼吸を数回した後に、声を出してみたり、口を大きく動かしながら「アー・エー・イー・オー・ウー」と、数回繰り返してから、楽に声を出すなど、いろ…

Q. 声を支えることに苦心しています。どうすれば体から支えられるでしょうか。

A.声の支え方には、いろいろな方法があります。私の知っているだけでも、お腹・下腹・腰・背中・骨盤底筋、あるいは足の裏という流派?もあり、声は喉から出るのだから、喉で支えるのが一番などと、逆説的な意見もあったりします。いずれにしても、その目的…

Q. 声帯をしっかり閉めるには、どうしたらいいのでしょうか?

Q. 声帯をしっかり閉めるには、どうしたらいいのでしょうか? A.喉の無理な力みなどを取るために、よく喉の脱力が言われたりしますが、ここで喉の力を抜き過ぎてしまうと、声に息が混ざったり、声帯がきれいに閉じていない状態に慣れてしまい、ついには声…

Q. 横隔膜を鍛えるには、どんなトレーニングが効果的ですか。

Q. 横隔膜を鍛えるには、どんなトレーニングが効果的ですか。 A. 横隔膜を鍛えるには、横隔膜を使うトレーニングを、適度な負荷をかけて実施すればよいだろうと思います。どんなときに横隔膜が使われるかというと、もちろん腹式呼吸をするときです。横隔膜…

Q. 肺活量を鍛えるには、どうすればよいのですか?

A.肺活量を鍛えるといっても、鍛えたからといってそんなに肺活量が増えるということはありません。その人が持っている肺活量は肺の大きさでもともと決まっているそうです。もちろん、運動量を増やしたり、何回かやり直してコツをつかめば多少増えるとは思い…

Q. 他のヴォイトレのメニュや他のトレーナーのメニュへの意見と理由

A.どのメニュというわけではありませんが、私自身の使っているメニュも含めて、使い過ぎや偏り過ぎは、あまりよい結果をもたらさないと思うので、生徒さんの習熟度に合わせて、適宜変更していくのが、よいだろうと考えています。(♭Ξ) A.基本的にはどのト…